ステロイドで改善しない難聴
根本原因の解決は「時間」との戦いです

ステロイドで改善しない難聴、根本原因の解決は「時間」との戦いです

突発性難聴の後遺症の治療

突発性難聴後遺症の説明と治療をする 鍼灸師 吉池弘明

●更新 2024.06.13

音声で解説!
難聴の後に残る症状と、長く続くつらさの原因を探る

突発性難聴の治療後に、「音がこもる」「耳鳴りが続く」「聞き返すことが増えた」と感じたことはありませんか? この音声では、症状が残る仕組みや、治療時期による違い生活への影響について、現場の声と専門知見をもとに解説します。
さらに、症状が改善しなかった場合のリハビリや補助療法、QOL向上のための選択肢も具体的に紹介します。

※出典1 日本聴覚医学会 急性感音難聴診療の手引き 2018年版
※出典2 金原出版 SCOM033 EBMからみた突発性難聴の臨床

0:00 / 0:00

テキスト全文を表示

ホスト:今日のテーマは突発性難聴です。

ゲスト:はい。

ホスト:お手元にある、えー「EBMから見た突発性難聴の臨床」、それから「急性感音難聴の診療の手引き」、あと森上鍼灸整骨院の治療に対する考え、これらの資料をもとにですね、大事なポイントを探っていきます。

ゲスト:ええ。

ホスト:ミッションとしては、この突然耳に起こる変化、これが一体どういうものなのか、回復の見込みは?そして、あなたが知っておくべきこと、これを明らかにしていきたいなと。

ゲスト:はい。

ホスト:よし、じゃあ早速核心に迫りましょうか。

ゲスト:お願いします。えっと、突発性難聴というのはですね、まあ、その名の通りなんですけど、ある日突然、ほとんど片方の耳、まあ時には両耳のこともありますが、聞こえが悪くなる――そういう状態ですね。

ホスト:突然ですか……

ゲスト:そうなんです。原因については、まだはっきりとは分かっていない部分が多いんですが。

ホスト:うーん。

ゲスト:内耳の、例えば血流が悪くなるとか、あるいはウイルス感染、あとは自己免疫みたいなものが関わっているんじゃないかと考えられていますね。

ホスト:なるほど、原因が特定しにくい病気なんですね。それで治療後の経過について資料を見ると、まず「3分の1ルール」っていうのが、これ結構インパクトありますよね。

ゲスト:ああ、そうですね。これは非常に重要なポイントだと思います。治療を受けてもですね、完全に元の聴力に戻る方っていうのは、まぁだいたい3分の1くらいだと。

ホスト:3分の1ですか。

ゲスト:ええ。で、ある程度は良くなるんだけども、ちょっと後遺症が残ってしまうというのが、また3分の1。

ホスト:ふむふむ。

ゲスト:そして、残念ながら残りの3分の1は、治療してもほとんど改善が見られないと。これは厚労省の研究班の報告なんかでも、まあよく言われる一般的な傾向なんです。

ホスト:ということは、つまり、約3分の2の方には何かしらの症状がこう残る可能性がある。そういうことですか?

ゲスト:まさにそういうことですね。ええ。ですから、最初から「完全回復が当たり前じゃないかもしれない」というその視点を持つことが、大事になってくるかもしれませんね。

ホスト:なるほど。それは知っておくべきですね。具体的にはどういった症状が残りやすいんでしょうか。

ゲスト:そうですね。一番多いのは、やはり聴力の低下、つまり難聴です。

ホスト:はい。

ゲスト:それから、「キーン」とか「ジー」とか、そういう音が聞こえ続ける耳鳴り。

ホスト:ああ、耳鳴り。

ゲスト:あとは、耳がこう、詰まったような感じがする。いわゆる耳閉感。

ホスト:耳閉感。

ゲスト:ええ。で、発症した時にめまいがあった方だと、それが続くこともあります。

ホスト:うーん。

ゲスト:で、これらの症状って単に不快なだけじゃなくて、例えば会話が聞き取りにくくなったり、夜眠れなくなったり、集中力が落ちたりして、生活の質、いわゆるQOLをかなり下げてしまう原因になるんですね。

ホスト:QOLへの影響、大きいんですね。

ゲスト:ええ。それで、精神的にもこうストレスが溜まって不安になったり、時にはうつ状態になってしまうというケースも報告されています。

ホスト:いや、それは深刻ですね。治療については、資料を見るとタイミングがかなり重要だと。具体的な期限みたいなものも書いてありますね。

ゲスト:そうなんですよ。ここがポイントで、ステロイドの全身投与――飲み薬とか点滴ですね――これは発症してから、できれば2週間以内に始めるのが望ましいと。

ホスト:2週間。

ゲスト:ええ。で、もっと直接的に、鼓室、耳の中にステロイドを注入する治療法もあるんですが、これは発症後、まあ20日以内が目安とされています。

ホスト:20日。

ゲスト:一般的には、治療開始は早いほど回復の可能性が高まると言われています。

ホスト:はい。

ゲスト:ただ、これも絶対ではなくて、早く始めてもなかなか効かない場合もあれば、少し遅れても改善するケースももちろんあるんですが。

ホスト:なるほど。その回復の見込み、予後についてですが、何が影響するんでしょうか。年齢とか性別とか?

ゲスト:えっとですね、いくつか要因が挙げられています。まず、発症した時の聴力障害の程度。やっぱり症状が軽いほど回復しやすい傾向はありますね。

ホスト:ふむふむ。

ゲスト:それから、聴力検査の結果の波形。オージオグラムって言いますけど、その形。

ホスト:波形ですか。

ゲスト:ええ。低い音だけが聞こえにくいタイプとか、真ん中の音が谷のように落ち込んでいるタイプは、全体的に全部聞こえにくいタイプよりも、予後が良いことが多いとされています。

ホスト:へえ。

ゲスト:そして、もう一つ重要なのが、めまいを伴っていたかどうか。

ホスト:めまい。

ゲスト:はい。めまいがある場合は、聴力の程度が同じくらいでも、めまいがない場合に比べて予後があまり良くない傾向があるということがわかっています。

ホスト:それは、聴力の程度とは別なんですね。

ゲスト:そうなんです。独立した要因として考えられていますね。で、ご質問にあった年齢とか性別は、実は予後にはそんなに大きな影響はないとされています。

ホスト:なるほど、そうなんですね。ところで、資料の中には鍼灸院の視点もありましたね。標準治療で良くならなかった場合の、まあ選択肢として。

ゲスト:ああ、はい。森上鍼灸整骨院さんの資料ですね。これは耳鼻咽喉科でのステロイド治療など、標準的な治療を一通り受けたけれども、残念ながら耳鳴りとか耳閉感が残ってしまったという方々に対して、

ホスト:ええ。

ゲスト:鍼治療と、あとクラシック音楽を組み合わせたリハビリテーションを行うというアプローチを紹介していますね。

ホスト:鍼治療と音楽ですか。

ゲスト:ええ。これはもちろん標準治療の代わりというわけではなくて、その後の補助的な選択肢の一つという位置づけですけども。自律神経のバランスを整えたり、血流を改善したりすることで、残ってしまった症状による苦痛を少しでも和らげて、QOLの向上を目指しましょうという、そういう考え方ですね。

ホスト:なるほど。標準治療がまず基本で、その上でということですね。こうして全体を見てくると、結局、症状が残ってしまった場合にどう向き合っていくかという視点が、すごく重要になってきますね。

ゲスト:まさにおっしゃる通りです。聴力がある程度、もうこれ以上は良くならないというレベルで固定してしまった後、

ホスト:はい。

ゲスト:難聴とか耳鳴りが残った場合には、やはり患者さんのQOLを改善するためのリハビリテーションが推奨されています。

ホスト:リハビリテーションですか。

ゲスト:ええ。それには心理的なサポートとしてのカウンセリングであったり、あとは必要に応じて補聴器をうまく調整して使うフィッティングですね。そういったものも含まれます。

ホスト:ふむふむ。

ゲスト:残ってしまった症状と、上手に付き合っていくためのトータルなサポート体制が大事になってくるということですね。

ホスト:では、今回の深掘り、まとめてみましょうか。突発性難聴は原因がはっきりせず突然起こる。そして、約3分の2の方には何らかの症状が残る可能性があるということ。

ゲスト:そうですね。

ホスト:それがQOLとか心理面にも、結構大きな影響を与えると。

ゲスト:ええ。

ホスト:で、治療はとにかく早期開始が重要。そして、発症した時の聴力の程度とか、検査の波形タイプ、それからめまいの有無。これが回復の見込みに関わる要因だと。

ゲスト:はい。

ホスト:さらに、標準治療の後の選択肢として鍼のようなアプローチや、症状が残った場合のカウンセリングとか補聴器とか、そういうサポート体制もあるということを見てきました。

ゲスト:その通りですね。

ホスト:いやー、なかなか奥が深いですね。

ゲスト:そうですね。そこで最後に、ここまでの話を全部踏まえて、ちょっと皆さんに考えてみてほしい問いかけがあるんですが。

ホスト:おお、何でしょう?

ゲスト:この病気、標準的な治療を受けても完全には回復しないケースが少なくないわけですよね。

ホスト:ええ。3分の2は何かしら残る可能性があると。

ゲスト:そうなんです。だとしたら、治療のもっと早い段階から、例えば初期治療の段階から、長期的に見た時のQOL、生活の質をどう維持していくか、向上させるかっていう視点を、もっと強く組み込むことはできないだろうかと。

ホスト:なるほど。初期段階からですか。

ゲスト:ええ。例えば、症状が残る可能性も最初から少し視野に入れて心理的なケアを始めるとか、あるいはもっと個々の状態に合わせたリハビリ戦略みたいなものを、より早く、そしてもっと効果的に提供していくにはどうしたらいいんだろうか。

ホスト:うん、確かに。

ゲスト:すぐに答えが出る問題ではないかもしれませんが、少し立ち止まって考えてみる価値はあるんじゃないかなと思いますね。

※出典1 日本聴覚医学会 急性感音難聴診療の手引き 2018年版
※出典2 金原出版 SCOM033 EBMからみた突発性難聴の臨床

突発性難聴の後遺症は、鍼治療で良くなりますか?

突発性難聴の後遺症は、鍼治療で良くなりますか?|東京都 M.K.

激しいめまいが起きて救急車で運ばれた後、左耳の突発性難聴と診断されました。

ステロイド点滴や鼓室内注射では治らなかったので、退院後もふらつきや耳鳴りに悩んでいます。

今後の仕事のことを考えると不安で仕方ないのですが、鍼治療で突発性難聴の後遺症は良くなりますか?

東京都 M.K.様

鍼治療で突発性難聴を発症した根源から解決すると、後遺症の耳鳴りやふらつき、耳閉感などの症状改善に効果的です。

「めまいから始まった突発性難聴ほど重症」であることや、ステロイドの副作用で免疫力が低下し、後遺症の治りを妨げていることが多いので、なるべくお早めに当院までご相談ください。

聴力検査や全身検査ができるので、お一人お一人に最適な治療法のご提案ができます。

院長 吉池 弘明

鍼治療で後遺症が改善!

他人の気持ちがわかるように
突発性難聴の後遺症が鍼治療で改善してきた 東京都 M.K.様

休暇を取得し、長野のホテルに泊まりながら1日2回の鍼治療を続けたのですが、耳鳴りから良くなり始めて、ふらつくことも減りました!また、音がどこから聴こえてくるか分からず、大勢の会議では困惑していたのですが、音の方向性も分かるようになってきたので、仕事を続けられそうです。

今まで突発性難聴のことは、「片耳が聴こえているのだから問題ない」と思っていましたが、今回それは大きな間違いだったことに気づかされました。部下の健康にも、相談にのっていきたいです。

東京都 M.K.様

※治療効果の出方には、個人差があります。

リハビリを続けていきましょう

お仕事のことで不安があるとおっしゃっていましたが、調子がもどってきて本当に良かったです。M.K.様は、首が曲がり内耳に向かう血流が悪くなっていたことや、全体的に体温が低下していたので、複数の治療を組み合わせました。

音響療法によるリハビリは、これからもご自宅で続けてください。空間認識の回復に役立つので、より音が聴こえてくる方向が分かるようになってくると思います。また何かご心配なことがありましたら、ご相談ください。

院長 吉池 弘明

突発性難聴とは

重度の感音性難聴

突発性難聴は、ある日突然片耳の聴力が低下する重度の感音性難聴で、原因ははっきりしていませんが、血液循環障害が大きく関係していると言われています。

突発性難聴の聴力低下、耳鳴り

お医者様の突発性難聴の治療

ステロイド(内服や点滴)

突発性難聴は、内耳に炎症が起きている状態だと考えられているので、お医者様は第一選択としてステロイドを使い、炎症を止める治療をされます。

ただ、「突発性難聴を治す薬」ではないので、ステロイドで治る方は全体の3分の1ほど、3分の2は少し良くなった方や、何かしらの後遺症が残ってしまう方が多いようです。

突発性難聴のステロイド治療

鼓室内注射

鼓室内注射は、鼓膜に直接ステロイドを打つので、薬効がダイレクトに作用し、他の臓器への副作用が少ないとされている治療法です。

本来ですと、注射器で空けた穴は自然と塞がりますが、複数回打つと穴が塞がらなくなり、中耳炎の難聴を引き起こすケースもあるため、注意が必要です。

高気圧酸素療法

高気圧酸素療法は、高い気圧に設定されたカプセルの中に入り、内耳の血流を促して聴力回復をはかる治療法です。

患者様によっては、副作用でかえって具合が悪くなったり、眼圧や血糖値が上がったりするため、何か不調を感じることがあれば、すぐに担当のお医者様に相談しましょう。

突発性難聴の後遺症で現れる症状

耳鳴り

高音が聴こえなくなると高い音の耳鳴り、低音が聴こえなくなると低い音の耳鳴りがしますが、突発性難聴では聴力が急に低下するので、脳が聴こえない音を聴こうとして感度を上げた結果、聴こえなくなった音域の耳鳴りが始まります。
※耳鳴りの大きさは、脳が不安を感じているほど強くなります。
※突発性難聴後の耳鳴りについて、さらに詳しい原因や鍼治療についてはこちらのページで解説しています。

めまい

突発性難聴の発症が、強烈な回転性のめまいから始まった場合、強いめまいは数日で治まりますが、後遺症としてふらつくめまいが長期に続くことが多いです。 ステロイドが効きづらいことから、「めまいから始まった突発性難聴ほど重症」とされています。
※突発性難聴後のめまいについて、さらに詳しい原因や鍼治療についてはこちらのページで解説しています。

突発性難聴後遺症のめまい

耳閉感

突発性難聴で低音が聴こえなくなると、耳が詰まっているように感じる耳閉感が出ることがあり、脳が音が聴こえないことを自覚し、不安に感じるほど症状が強く出ます。
※突発性難聴後の耳閉感について、さらに詳しい原因や鍼治療についてはこちらのページで解説しています。

聴覚補充現象(リクルートメント現象)

突発性難聴を発症してしばらく経ったころに、子供の声やビニール袋がこすれる音、スクーターの音などの特定の音が響いて聴こえる聴覚補充現象があらわれることがありますが、もともと自律神経の乱れがあったり、感覚過敏があったりすると気になりやすいです。
※突発性難聴後の聴覚補充現象について、さらに詳しい原因や鍼治療についてはこちらのページで解説しています。

突発性難聴の後遺症の放置は危険

うつ状態になる可能性あり

耳から入ってきた音は脳に届くので、後遺症の耳鳴りや耳閉感などが治らないと、次第に情動脳(音を心地が良いか悪いかを感じる部分)が疲弊し始め、うつ状態になる傾向が高くなります。

また、ステロイドを大量に投与することで、のちに副作用でうつ状態を引き起こすこともあります。

理論的な脳・情動的な脳

両耳難聴になる可能性あり

耳は、左右で聴こえの釣り合いをとろうとするので、片耳の聴力低下が治らないと、悪い方の耳に引っ張られるように、良い方の耳の聴力まで低下し始めます。

聴こえが良くなったと感じることがありますが、聴力検査をすると、実際には良い方の耳の聴力が低下していることが多いため、注意が必要です。

突発性難聴の後遺症が治らない原因

梗塞体質・血流異常・自律神経の乱れ

突発性難聴のことを「耳梗塞」と呼ぶお医者様がいらっしゃいますが、当院としても脳梗塞や心筋梗塞を起こしやすい「梗塞体質」の方が発症しやすく、治りづらいことが多いと考えています。

また、ストレスで免疫力が下がっていたり、自律神経が乱れていたりすることも、突発性難聴の後遺症を治りづらくさせる事が多いので、必ずしも原因は1つではないと考えています。

耳だけでなく全身にフォーカスした検査をすると、症状が治らない根源が分かるので、解決のための治療のご提案が可能です。お医者様の治療で治らなかった方でも効果的なケースが多いので、お困りの方は森上鍼灸整骨院までご相談ください。

突発性難聴後遺症の原因を調べる検査

梗塞体質を改善する鍼治療

ふくらはぎの温度が低いと血栓ができやすく、内耳の血流異常が起こって聴力の回復を妨げてしまいます。

鍼治療でふくらはぎの温度を回復させると梗塞体質が改善に向かうので、耳鳴りなどの後遺症が良くなることが多いです。

治療前

突発性難聴後遺症|ふくらはぎの血流(治療前)

治療後

突発性難聴後遺症|ふくらはぎの血流(治療後)

自律神経を整える鍼治療

首や背骨に側弯があると、内耳への血流が悪くなったり、自律神経が乱れて免疫力が低下しやすくなったりするため、聴力の回復を妨げてしまいます。

鍼治療で側弯を治すと、ふらつきなどの後遺症が良くなることが多いです。

治療前

突発性難聴後遺症|側弯した背中(治療前)

治療後

突発性難聴後遺症|側弯した背中(治療後)
突発性難聴後遺症|検査

聴力検査

私たちの聴力検査は、聞き分ける能力を測定したいので、防音室では検査をしません。突発性難聴を専門に取り扱っている鍼灸師が、対面で気導と骨導の聴力検査を行います。音を聞き分けるときの患者様の目の動きや表情、雑音が入ったときの聴力の状態まで、事細かに報告されて治療に活かされます。聴力は、耳で集音して脳で認識するので、脳と耳の関係まで含めてストレスと難聴の状態を検査します。

サーモグラフィー

自律神経の中枢には体温を測定する体温調整中枢があります。ストレスが原因で自律神経のバランスが崩れると体温分布に異常が起こります。また、血管の流れの異常が原因でる体温変化も確認できるので、ストレスの状態や血栓ができやすい状態を検査するのに最適な方法です。

エコー

首から脳の中心部に血液を送る椎骨動脈の血流を確認します。造影剤を使う検査に比べて安心で確実に血流の状態を観察できます。突発性難聴になる患者様の92.3%が、座った姿勢で椎骨動脈の血流が確認できません。背中~首の治療をすることで首の弯曲が改善されると椎骨動脈の血流が再開することが多くあります。

モアレトポグラフィー

背骨の側弯の状態を調べます。突発性難聴の患者様の82.4%が重心上に頭部の中心がありません。ストレスを受けるほど首が曲がることが多く、ストレスがかかると首の曲がりが多くなります。首の曲がりが改善されると椎骨動脈の血流が戻り内耳の首の側弯を治すことで血流が改善すると突発性難聴の聴力が回復したり、耳鳴りが改善することが多くあります。

薬が効かない突発性難聴を治す>>

鍼治療+音響療法で、空間認識が回復

音がどこから聴こえているのかが分かる

音響療法は、耳に良いとされるモーツアルトの音楽CDを、患者様の聴力に合わせて加工し、骨伝導ヘッドホンで聴くリハビリです。

どの楽器がどの方向から聴こえてくるかを聴き取りすることで、音がどこから聴こえているのかが分かるようになり、聴力改善にも効果的です。

音響療法

※下記のオージオグラムは、突発性難聴発症後、6カ月経過してから聴力が改善した患者様のものです。鍼治療と音響療法の併用で、音が聴こえやすくなり、会議や飲み会の場でも苦痛が少なくなったという患者様が多くいます。

治療前

突発性難聴後遺症|オージオグラム検査(治療前)

治療後

突発性難聴後遺症|オージオグラム検査(治療後)

※治療効果の出方には、個人差があります。

著者情報

森上鍼灸整骨院 院長 吉池 弘明

私が書きました

森上鍼灸整骨院 院長 吉池 弘明

保険治療で良くならなかった突発性難聴の鍼治療に取り組み36年。医師とは異なる検査【医療用サーモグラフィ】を取り入れ、のべ25万人を検査、治療成果を上げる。

耳鼻科疾患の鍼治療に欠かせない、自律神経・ストレス状態をデータから読み解き、患者様ひとりひとりに合わせた治療を行っている。はり・きゅうの日生まれ61歳。

森上鍼灸整骨院について

長野県須坂市にある、突発性難聴治療専門の鍼灸院です。

突発性難聴後遺症の治療に取り組む 長野県 森上針灸整骨院スタッフ集合写真

聴力検査、医療用サーモグラフィ、循環器エコー、モアレトポグラフィで全身検査をおこない、突発性難聴を根本原因から解決する鍼治療に取り組んでいます。

原因を素早く見つける

耳鼻科専門の鍼灸院6つの検査

  • オージオグラム

    聴力検査

    骨導と気導の状態は、幅広い音域を使って「音を聴き分けられるか」を確認し、鍼の効果を最大限に引き出すツボを選定します。

  • 耳管機能検査装置

    耳管機能の検査

    日本で流通している唯一の検査機器で、耳管機能不全の有無を確認し、聴こえを良くするための鍼治療に活かします。

  • インピーダンスオージオメータ

    鼓膜と中耳の検査

    鼓膜の動きと中耳の気圧状態を確認し、検査結果から中耳炎の後遺症や、顔面神経麻痺後遺症の鍼治療に活かします。

  • 体の歪みの検査:モアレトポグラフィ

    体の歪み

    首の側弯は椎骨動脈を圧迫して脳や内耳の血流を悪くするため、モアレトポグラフィで確認し、歪みを治す鍼治療をします。

  • 血流の検査:循環器用エコー

    血流の異常

    自然治癒力の低下は血流の異常で分かるので、循環器用エコーで手足や首の状態を確認し、血流改善の鍼治療をします。

  • ストレスの検査:医療用サーモグラフィ

    ストレス状態

    治りを妨げるストレス状態は体表温度に現れるので、医療用サーモグラフィで確認し、自律神経を整える鍼治療をします。

患者様の声

  • 突発性難聴後遺症の鍼治療をされた 長野県H.M.様

    H.M.様長野県

    突発性難聴のめまい

    運転ができるようになった

    ふらつきが良くなって、今では運転ができるようになりました!治療をするたびに声が聴きやすくなってきたので、家族や友人たちとの会話も普通にできて嬉しいです。感謝しています。

  • 突発性難聴後遺症の鍼治療をされた 山梨県Y.N.様

    Y.N.様山梨県

    突発性難聴による聴覚補充現象

    耳も体調も良い!

    おかげさまで、リモートワークから会社に出社できるまでに回復。あきらめずに続けたかいがありました。退院後も聴力が治らないし、音が響いてふらふらすることが多く、悲観的な気持ちでしたが、本当に良かったです。

  • 突発性難聴後遺症の鍼治療をされた 長野市S.K.様

    S.K.様長野市

    突発性難聴の後遺症

    音の響きがマシになりました

    音は聴こえづらいし、耳鳴りも音の響きもひどいしで、大工仕事の引退や補聴器を考えていましたが、通院でだいぶ良くなりました。あれもしたいこれもしたいと、いろんな意欲が湧いてきています。

※「患者様の声」は 個人の感想です。
疾患により治療法や効果の出方が変わります。

不調の根本原因は人によりさまざまなので、当院では全身検査をしたうえで、その患者様に合った治療法をご提案しています。
分からないことやご不安なことは、「今すぐ無料相談する」ボタンからご相談ください。