ステロイドで改善しない難聴
根本原因の解決は「時間」との戦いです

重度の突発性難聴の治療

突発性難聴で、片耳が聞こえない場合も治る?

●更新 2024.10.29

音声で解説!
重度の突発性難聴とは?

病院でステロイド治療を受けたけれど、ほとんど改善しなかった――そんな重い突発性難聴について、音声でわかりやすくお話ししています。
「スケールアウト」と呼ばれる非常に厳しい状態とは何か、なぜ治りにくいのか、そしてまだ選択肢が残されている可能性について、専門的になりすぎない言葉で整理しました。
つらい状況にいる方が、少しでも前向きに考えるヒントになれば幸いです。

※出典1 突発性難聴に対するIGF1治療について 京都大学
※出典2 森上鍼灸整骨院 「治療に対する考え」

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ホスト: こんにちは。今回のテーマはですね、多くのリスナーの方から関心が寄せられている突発性難聴です。特に病院でのステロイド治療、まあいわゆる標準的な治療で十分な効果が得られなかったという、かなり厳しい状況に焦点を当てていきます。そんな時、他に一体どんな選択肢があるのか、皆さんが共有してくださった資料をもとに、深く掘り下げていきたいと思います。手元にあるのが主に2つの資料でして、 一つは、長野県にある森上鍼灸整骨院。ここは、この分野を専門に扱っている治療院のデータですね。この記事は、副院長の吉池美奈子さんが書かれたものです。そしてもう一つが、全く違うアプローチを取る京都大学の研究チームによる最先端の臨床試験の報告です。今回の探求の目的は、ステロイド治療が効かなかった重度の難聴に対して、この二つのアプローチがどんな可能性を示しているのか、その本質を理解することです。 では、早速見ていきましょうか。

ゲスト: まず、今日の話の前提として、重度の突発性難聴がどのくらい深刻な状況なのか、ちょっと整理しておきましょう。聴力のレベルにはいろいろありますが、資料によると90dB以上、つまりすぐ耳元で地下鉄が通ったり、犬が鳴いたりする大きな音がしても聞こえないというレベルが重度とされています。検査結果の紙では、測定不能を意味するスケールアウトと表記されることもありますね。

ホスト: スケールアウトですか?つまり、もう聴力検査の機械では測れないほど聞こえないと。いや、それは想像以上に深刻ですね。

ゲスト: その通りなんです。突発性難聴って、よく1/3が治癒、1/3が改善、1/3が不変なんて言われますけど、あれはあくまで全体の平均値でして、重度の、特にこのスケールアウトの状態になると話は全く別です。ある大学病院のデータでは完治率がわずか6.3%という報告もあるほど、非常に厳しいのが現実なんです。

ホスト: それってほとんど治らないと言っているようなものじゃないですか。標準治療はステロイドが中心と聞きますけど、それで効果がなかった方々っていうのは、本当に八方塞がりな気持ちでしょうね。

ゲスト: まさにそうした方々が今日の話の主役になります。

ホスト: そのある意味絶望的な状況の中で、希望の光になるかもしれないのが、一つ目の資料、森上鍼灸整骨院のアプローチなんですね。ただ、正直に言うとですね、鍼治療と聞くと、肩こりとか腰痛のイメージがすごく強いんです。それで聴力が回復するっていうのは、ちょっとにわかには信じがたいんですが、どういう理屈なんでしょうか。

ゲスト: いい質問ですね。多くの方がそう思われると思います。そしてまさにそこが彼らのアプローチの核心部分なんです。彼らは突発性難聴を耳だけの病気とは見ていないんですね。その根本原因は梗塞体質にあると考えているんです。

ホスト: 梗塞体質、あの脳梗塞とか、心筋梗塞のあの梗塞ですか?

ゲスト: そうです。全身の血流が悪くて血管が詰まりやすい体質そのものが問題なのだと。じゃあなぜ耳なのかというと、内耳の蝸牛という部分の血管はものすごく細いんですね。 体の中でも特に血流障害の影響を受けやすい場所なんです。だからこそ、全身の詰まりやすさが最初に耳の症状として現れることがあるという考え方です。

ホスト: つまり、耳は体質のアラームが鳴る場所の一つに過ぎないというわけですね。

ゲスト: そういうことです。ですから、彼らの治療は耳に鍼を打って終わりというわけでは全くありません。まず、医療用のサーモグラフィーで全身の体温分布を調べたり、循環器用のエコーで首とか手足の血流を直接観察したりと、徹底的に全身を検査するんです。資料によると、この梗塞体質の方にはふくらはぎの温度が低いといった共通の特徴が見られることが多いそうですね。そうした客観的なデータに基づいて、体質を正確に把握して、根本的な血流改善を目指す。一人一人に合わせた完全なオーダーメイドの鍼治療を行う。それがこの治療院のやり方なんです。 40年の臨床経験で、突発性難聴の患者さんだけでも延べ14万人の実績があるというのは、多分このアプローチの賜物なんでしょうね。

ホスト: 14万人!いや、その数字が専門性の高さを物語ってますね。それで肝心の実績ですけど、特に先ほど話に出た最も重いスケールアウトの患者さんはどうなんでしょうか?

ゲスト: そこが本当に驚くべき点なんです。資料によれば、その絶望的とも言えるスケールアウトの状態だった患者さんのうち、実に3割から4割の方に聴力の回復が見られたと報告されています。

ホスト: え、ちょっと待ってください。完治率が数パーセントと言われた、あの最も重い状態から、3割から4割が回復するんですか?・・・それはもし本当だとしたら革命的ですよ。

ゲスト: そう報告されているんです。さらに、治療を受けた患者さん全体で見ると。 8割から9割の方に何らかの前向きな変化が見られたとしています。

ホスト: 8割から9割。

ゲスト: 聴力回復だけじゃなくて、耳鳴り、めまい、耳の詰まり感の改善とか、そういうのも含めてですね。しかも、ここに来る患者さんのほとんどは、ステロイドの点滴とか、より強力な鼓室内注入療法といった標準治療を試してもよくならなかった方々なんです。

ホスト: いわば最後の砦として訪れる人が多いわけですね。 それでこの数字は、いや、すごいとしか言いようがないです。全身を科学的に見るという視点が、これほどの結果につながるんですね。

ゲスト: ええ、非常に根本的な体質から変えていこうというアプローチですよね。

ホスト: なるほど。全身の血流を整えるという非常に根本的なアプローチですね。一方で、全く違う、もっとこうピンポイントな方法で内耳に直接働きかける研究も進んでいるんですよね。 それがもう一つの資料、京都大学の研究です。

ゲスト: はい、こちらも非常に希望の持てる研究です。そして重要なことに、この研究の対象者も森上鍼灸整骨院のケースと同じく、ステロイドによる標準治療で効果が得られなかった患者さんたちです。

ホスト: 具体的にはどんな治療法なんですか?

ゲスト: こちらはですね、インスリン様細胞成長因子1、通称IGF-1という物質を使います。これはもともと体の中にあって、細胞の成長とか再生を促す物質なんですけどね。これを特殊なジェルに混ぜて、鼓室内に直接投与するんです。このジェルが体温で溶ける性質を持っていて、薬を内耳にゆっくりと持続的に届け続けることができるわけです。

ホスト: なるほど、ハイテクな湿布みたいなイメージでしょうか。直接、しかもじわじわ効かせると。それで結果はどうだったんですか?

ゲスト: 多くの患者さんを対象にした最終段階の臨床試験、第三相試験でおよそ7割の患者さんに聴力の改善が報告されました。

ホスト: 7割、これもまた素晴らしい成果ですね。

ゲスト: これは従来のステロイドの鼓室内注入療法よりも高い改善傾向を示したとされています。それだけじゃないんです。この治療法のもう一つの大きな利点は安全性です。ステロイドを直接注入する方法だと、約15%の確率で副作用として鼓膜に穴が開いてしまうという課題があったんですが、このIGF-1を使った治療では、そうした例は一例も報告されなかったそうです。 より効果的でかつ安全な方法である可能性が示されたということですね。

ホスト: でも、ここで素朴な疑問が湧きます。森上鍼灸整骨院はスケールアウトから3割4割が回復で、京都大学は7割が改善。これ、数字だけ見ると7割の方が優れているように聞こえてしまうんですけど、これはどう考えたらいいんでしょう?

ゲスト: そこがですね、今回の資料を読み解く上で最も重要なポイントなんです。 結論から言うと、この二つの数字を単純に並べて優劣をつけるのは全く適切ではありません。

ホスト: というと?

ゲスト: 比べている患者さんたちの重さがそもそも違う可能性が高いからです。

ホスト: ああ、なるほど。

ゲスト: 森上鍼灸整骨院の3割4割というデータは、先ほども強調したように、測定不可能レベルであるスケールアウトという最も重い状態の患者さんに限定した数字なんですね。

ホスト: いわば最難関のグループに絞ったデータだと。

ゲスト: そうです。一方で、京都大学の7割という数字は、ステロイドが無効だった患者さんという、より広いくくりでのデータです。もちろん、その中にはスケールアウトの方も含まれているでしょう。でも、全員がそうとは限らない、もう少し軽度の難聴の方も含まれている可能性があるわけです。

ホスト: 分母となる集団がそもそも違うわけですね。

ゲスト: ええ、資料に面白い登山での例え話がありました。森上さんのデータは 崖から落ちて全く動けない瀕死の人、スケールアウトのうち3割4割が自力で歩けるようになったという、まあ奇跡的な救助の話に近い。一方、京都大学のデータは、最初の救助隊、ステロイドでは助けられなかった遭難者パーティー全体のうち、新しいハイテク装備IGF-1を使ったら7割の人の状態が上向いたという話。

ホスト: どちらも素晴らしい成果だけれど、そもそも挑戦している舞台が少し違うかもしれないということですね。

ゲスト: そういうことです。

ホスト: 鍼という伝統医療とIGF-1という最先端の再生因子。全く違うように見えるこの二つが、もしかしたら水面下でつながっているかもしれないという驚くべき仮説が示されていますよね。

ゲスト: その通りです。実は、鍼灸治療がなぜ効くのか、そのメカニズムの一つとして古くから言われていることがあるんです。それは、鍼の刺激が脳下垂体に働きかけて、体内の成長ホルモンの分泌を促すというものです。

ホスト: 成長ホルモンですか。あの体の成長期に出るあのホルモンですよね。

ゲスト: はい。そして、その成長ホルモンが肝臓を刺激して作られる物質こそが、何を隠そう京都大学が耳に直接投与した、あのIGF-1なんです。

ホスト: つまり、京都大学の研究は、IGF-1を外からハイテクなジェルで直接補充するアプローチ。そして鍼灸治療は。 自らIGF-1を作り出す力を引き出すアプローチかもしれないと。

ゲスト: あくまで仮説の段階ですけどね。でも、非常に興味深く、説得力のある視点だと思います。炎症を抑えることが主目的だったステロイド治療とは、ちょっと次元が違うわけです。内耳を再生させるという共通の目的に、西洋医学と東洋医学が外からのアプローチと内側からのアプローチという全く異なる方法で迫っている可能性を示唆しているんです。しかも、森上鍼灸整骨院の実績を評価する上で、先ほど少し触れましたが、彼らの元を訪れる患者さんの中には、点滴だけじゃなくて、より強力な治療であるステロイドの鼓室内注入を試しても効果がなかったという方が含まれている点も重要です。つまり、より難治性の高いケースでも結果を出している可能性があるということなんですね。

ホスト: なるほど。では、これらの情報を踏まえて、この話を聞いているリスナーの皆さんにとって、これが一体どういう 意味を持つのか整理していただけますか?

ゲスト: はい。病院での標準治療で効果が出なかったとしても、そこで諦める必要はないということです。新しい選択肢が存在して、実際に成果を上げているんです。京都大学のIGF-1治療はまだ治験段階でして、誰もがすぐに受けられるわけではありません。でも、数年後、数十年後の突発性難聴治療に大きな光を灯すものであることは間違いないでしょう。 一方で、鍼治療は今すぐにでも受けることができる治療法です。

ホスト: ただし、そこには大きな注意点がありますよね。鍼灸ならどこでもいいというわけでは全くない。

ゲスト: まさにおっしゃる通りです。鍼灸というのは、施術者によって技術レベルや知識、そして診断能力にもう天と地ほどの差があります。ただ、マニュアル通りに耳の周りのツボに鍼を打つだけでは、今日お話ししたような成果はまず期待できません。

ホスト: 今日の話を聞いてよくわかりましたけど、森上鍼灸整骨院のアプローチは非常に科学的で、全身を見ていましたもんね。

ゲスト: そこがすべてです。今回の資料で紹介されている森上鍼灸整骨院のように、サーモグラフィーやエコーといった客観的な検査機器を用いて、全身の状態を科学的に診断し、豊富な臨床経験に基づいて一人一人に最適な治療を組み立てられる。 そういう信頼できる専門家を選ぶことが何よりも大切になります。

ホスト: なるほど。

ゲスト: 耳だけを見るんじゃなくて、なぜ耳に症状が出たのか、その根本原因である体質まで見抜いてくれる場所を探すという視点が必要ですね。

ホスト: 今日は、重度の突発性難聴に対する二つの全く異なるアプローチを深く掘り下げてきました。最先端の再生医療と科学的な診断技術と融合した伝統医療。どちらも、治癒力を引き出すという点で共通していたのが本当に印象的でした。

ゲスト: 標準治療の炎症を抑えるという段階から、もう一歩先の再生を促すという新しい治療の地平線が見えてきたように感じますね。

ホスト: 最後に、この話を聞いているリスナーの皆さんに一つ思考の種を。森上鍼灸整骨院の資料には、もう一つ音響療法というものが紹介されていました。これは、たとえ片耳が完全に失聴してしまっていても、患者さんの聴力に合わせて特別に加工した音楽を聴くことで、脳が音の方向などを正しく認識できるようにリハビリするというものです。このことから考えさせられるのは、私たちはつい耳という器官そのものの再生にばかり注目してしまいますよね。でも、最終的に音を聞いていると認識しているのは、私たちの脳なんです。 「身体的な回復」と「脳の再トレーニング」、この2つを組み合わせることで「聴覚を取り戻す」という体験は一体どこまで可能になるんでしょうか。これもまた、この先に私たちが探求すべき大きなテーマなのかもしれないですね。

※出典1 突発性難聴に対するIGF1治療について 京都大学
※出典2 森上鍼灸整骨院 「治療に対する考え」

重度の突発性難聴でも、鍼治療で良くなることはありますか?

重度の突発性難聴でも、鍼治療で良くなることはありますか?|千葉県R.K.さん

突発性難聴の治療では、ステロイドの点滴と鼓室内ステロイド注射をしましたが、聴力の回復がありません。鍼治療で良くすることはできますか?

千葉県 R.K.さん

ステロイド治療で良くならないとのこと、とてもお辛いと思います。

鍼治療はお医者さんとは違った角度からアプローチをかけるので、重度の突発性難聴で、片耳がまったく聴こえない (スケールアウト)状態であっても 、聴力が回復する可能性があります。

※当院の場合ですと、スケールアウトした3~4割ほどの患者さんに、聴力回復が見受けられました。

鍼治療の開始は早ければ早いほど効果的なので、お早めにご検討ください。少しでも聴こえが戻れば聴神経の萎縮を防げ、耳鳴りなどの不快な症状の予防にもなります。

副院長 吉池 美奈子

鍼治療で改善が見られた患者さんの例

右耳のスケールアウトが改善

こちらは、入院中も右耳の聴力がなかなか戻らず、全ての周波数でスケールアウトしていた患者さんのオージオグラムです。 当時はご本人も強い不安を感じておられましたが、8回の鍼治療を通して、スケールアウトの状態が改善していきました。

当院では、全身の状態を丁寧に確認したうえで、患者さんお一人おひとりに合わせたオーダーメイドの治療をご提案しています。 お医者さんでの治療だけでは聴力の回復が見られなかった場合でも、改善の可能性が残されているケースがあります。 「もう難しいのでは」と感じている方も、どうぞ一度ご相談ください。

治療前

片耳が全く聞こえない突発性難聴|オージオグラム(治療前)

治療後

片耳が全く聞こえない突発性難聴|オージオグラム(治療後)

※治療効果の出方には、個人差があります。

患者さんの声

  • 突発性難聴の鍼治療をされた新潟M.S.さん県

    M.S.さん新潟県

    めまいから始まった突発性難聴

    職場に復帰できました

    免疫・聴力回復の鍼治療と音響療法を続け、不快な耳鳴りが治まりましたし、音がする方向も分かるようになってきました!仕事にも復帰できたので感謝でいっぱいです。

  • 突発性難聴の鍼治療をされた長野市S.K.さん

    S.K.さん長野市

    突発性難聴の後遺症

    頭に響かなくなった

    片耳難聴になってから、釘を打つ音が頭に響くようになりました。大工仕事の引退を考えるほどでしたが、鍼治療とCDを聞く治療でだいぶマシになりました。

  • 突発性難聴の鍼治療をされた 群馬県T.Y.さん

    T.Y.さん群馬県

    突発性難聴による聴覚補充現象

    響きが落ち着いてきた

    食器が擦れる音やスーパーのレジの音が頭に響いて、精神的におかしくなりそうでした。通院し始めてからはなんとか落ち着いてきたので、もう少し頑張ってみます。

※「患者さんの声」は 個人の感想です。
疾患により治療法や効果の出方が変わります。

不調の根本原因は人によりさまざまなので、当院では全身検査をしたうえで、その患者さんに合った治療法をご提案しています。
分からないことやご不安なことは、「今すぐ無料相談する」ボタンからご相談ください。

重度の突発性難聴

突発性難聴の症状の程度

突発性難聴の程度は、聴力の低下の度合いによって、 軽度・中程度・高度・重度に分けられます。

・軽度(30~40㏈未満)…小さな音が聴こえづらい
・中程度(40~60㏈未満)…日常会話や家電の音が聴こえづらい
・高度(60㏈~90㏈未満)…電車の音などの騒音も聴こえづらい
・重度(90㏈以上)…耳元で大きな音がしても聴こえない

特に、強い回転性のめまいを伴って始まった突発性難聴では、 高度や重度まで進行することが多く見られます。 この場合、蝸牛から前庭神経まで症状が広がっていることもあり、 ステロイド治療を行っても、思うように聴力が回復しないケースがあります。

ただし、発症からできるだけ早い段階で鍼治療を始めることで、 少しずつ聴力が回復してくるケースもあります。 重度だからといって、すぐに可能性がなくなるわけではありません。 不安な状況だからこそ、できるだけ早めに一度ご相談ください。

突発性難聴の症状

「両耳難聴」に注意が必要な理由

時間が経つほど両耳難聴のリスクが上昇

難聴になった片方の耳の症状だけを治療していたとしても、原因から治していないと、同じ原因でもう片方の耳も突発性難聴になってしまうことがあります。 普段両耳で聴いていた音を片耳で聞くようになるので、聴いている方の耳に負担やストレスが掛かることで徐々に聴力が低下することもあります。

良い耳の聴力低下は、発症から時間が経過するほどリスクが高くなる傾向にあるので、早期に聴力回復の鍼治療をすることが、両耳難聴の防止に効果的な方法です。

突発性難聴の症状

体質から改善を目指す鍼治療

梗塞体質から治す鍼治療

当院では、突発性難聴は脳梗塞や心筋梗塞を引き起こしやすい体質(梗塞体質)になっていることが、発症の原因になっているのではないかと考えており、実際に、突発性難聴のことを耳梗塞と呼ぶお医者さんもいらっしゃいます。

梗塞体質の方はふくらはぎの温度が低く末梢の血流が悪いというお体の特徴があるので、温度分布の異常を調べる医療用サーモグラフィや、血流状態を調べる循環器用エコーを用いた検査をすると、梗塞体質かどうかが分かります。

治療前

片耳が全く聞こえない突発性難聴|血流が悪いふくらはぎ(鍼治療前)

治療後

片耳が全く聞こえない突発性難聴|血流が改善したふくらはぎ(鍼治療後)

※体質から改善する鍼治療をおこなうと、体の自然治癒力が高まるため、突発性難聴が治りやすいお体の状態へ整うことが多いです。

詳しい聴こえを調べる聴力検査

全身検査から梗塞体質を改善するツボの選定をおこなうとともに、幅広い音域を使った聴力検査で「音を聴き分けられるか」を調べ、良い耳を悪くさせないための治療もおこなっています。

また、鼓膜の動きが悪かったり、耳管機能不全があったりすることで、聴こえの悪さが続く原因になっていることもあるので、鼓膜の動きを確認する検査もおこない、詳しいお耳の状態を調べています。

オージオメータ
聴力検査
インピーダンスオージオメータ
鼓膜の動きを確認する検査

聴力が回復しなかった場合の選択肢

音響療法で耳と脳をリハビリ

鍼治療と並行しながら音響療法をおこなうと、耳鳴りや耳閉感などの軽減・音の方向性が分かるようになったり、聴力回復に役立ったりすることが多いです。

音響療法は、モーツアルトの楽曲を患者さんの聴力に合わせて加工し、バイオリン・ビオラ・チェロの音を聴き分ける治療法です。仮に片耳が完全に失聴していても、良い耳からモノラルで入った音を、脳の中でステレオにする訓練になるので、雑踏の中で会話が聴こえるようになる方もいらっしゃいます

患者さんの聴力に合わせた音響療法用のCD作成
音響療法のCD作成
骨伝導ヘッドホンで耳と脳をリハビリ
音響療法

著者情報

森上鍼灸整骨院 副院長 吉池 美奈子

私が書きました

森上鍼灸整骨院 副院長 吉池 美奈子

実家は宮崎の名門鍼灸院。子供の頃から風邪を引いても鍼で治されるため、病院へ連れていかれる友達をうらやましく思って育つ。周囲への配慮に長けた、面倒見の良い二児の母。「1番患者さんの役に立つ人間になる」を座右の銘とし、突発性難聴や婦人科疾患の鍼治療を専門に取り組んでいる。

当院について

長野県須坂市にある鍼灸整骨院です。

森上鍼灸整骨院 鍼灸師、スタッフ

聴力検査、医療用サーモグラフィ、循環器エコー、モアレトポグラフィで全身検査をおこない、突発性難聴を根本原因から解決する鍼治療に取り組んでいます。

原因を素早く見つける

耳鼻科専門の鍼灸院6つの検査

  • オージオグラム

    聴力検査

    骨導と気導の状態は、幅広い音域を使って「音を聴き分けられるか」を確認し、鍼の効果を最大限に引き出すツボを選定します。

  • 耳管機能検査装置

    耳管機能の検査

    日本で流通している唯一の検査機器で、耳管機能不全の有無を確認し、聴こえを良くするための鍼治療に活かします。

  • インピーダンスオージオメータ

    鼓膜と中耳の検査

    鼓膜の動きと中耳の気圧状態を確認し、検査結果から中耳炎の後遺症や、顔面神経麻痺後遺症の鍼治療に活かします。

  • 体の歪みの検査:モアレトポグラフィ

    体の歪み

    首の側弯は椎骨動脈を圧迫して脳や内耳の血流を悪くするため、モアレトポグラフィで確認し、歪みを治す鍼治療をします。

  • 血流の検査:循環器用エコー

    血流の異常

    自然治癒力の低下は血流の異常で分かるので、循環器用エコーで手足や首の状態を確認し、血流改善の鍼治療をします。

  • ストレスの検査:医療用サーモグラフィ

    ストレス状態

    治りを妨げるストレス状態は体表温度に現れるので、医療用サーモグラフィで確認し、自律神経を整える鍼治療をします。