ステロイドで改善しない難聴
根本原因の解決は「時間」との戦いです

ステロイドで改善しない難聴、根本原因の解決は「時間」との戦いです

最短の治療期間

突発性難聴の鍼治療の効果を説明する鍼灸師

●更新 2025.11.24

音声で解説!
突発性難聴は1日で治る?

「片耳が急に聞こえにくくなったけれど、半日〜1日で元に戻った」という症状は、ほとんどの場合本当の突発性難聴ではありません。
音声では、急性低音障害型感音難聴や耳管機能不全などの“そっくりな症状”との違い、突発性難聴の危険サイン、受診の目安をわかりやすく解説しています。
短時間で治る不調でも、耳からの大切なサインであることがありますので、ぜひ参考にしてください。

※出典1 月刊ENTONI 「突発性難聴 update」
※出典2 森上鍼灸整骨院 「治療に対する考え」

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ホスト: こんにちは。さて、今回はですね、多くの人が一度は経験したことがあるかもしれない、あのちょっと奇妙な感覚について、深く掘り下げていきたいと思います。「あれ、なんか急に片方の耳が聞こえにくいな」って思ってたら、半日とか1日で何事もなかったかのように治ってしまう。これってまあ、ただの気のせいだったのか、それとも何か危険なサインだったのか。 この正体不明の幻の難聴の謎を一緒に解き明かしていきましょう。今回、私たちが手がかりにするのは、突発性難聴を専門とする森上鍼灸整骨院のウェブサイトに掲載されている非常に詳しい解説記事です。この情報をもとに、あの不調が一体何だったのか、そして本当に恐れるべき突発性難聴とはどう違うのか、その見極め方を探っていきます。

ゲスト: そうですね。 今回の分析であの最も重要なのは、記事が冒頭で断言していることなんです。本当の突発性難聴は、1日で自然に治ることは極めて稀であるっていう、この事実ですね。

ホスト: ああ、なるほど。

ゲスト: ええ。つまり、多くの方が突発性難聴が治ったと感じているその体験は、実は、ええと別の何かの可能性がある。 この勘違いこそが、対応を遅らせる一番の落とし穴なんですよ。

ホスト: うわ、それは怖いですね。

ゲスト: はい。なので、今日はその違いを明確にすることが、あなた自身を守る知識になります。

ホスト: では、その謎の中心に早速迫っていきましょうか。1日で治ってしまうなら、それは本当の突発性難聴ではないと。じゃあ一体何なのか。

ゲスト: 本当の突発性難聴っていうのは、もっと奥深くの問題なんです。記事によると、これは頭蓋骨の中、音を感じ取る・・・えっと、蝸牛という部分や、そことつながる聴神経の異常で起こる原因不明の高度な感音性難聴だとされています。

ホスト: 神経レベルの問題なんですね。なるほど。それなら1日で勝手に治るっていうのはちょっと考えにくいですね。じゃあ私たちが経験する、治ったように感じる症状の正体、そのそっくりさんの犯人は誰なんでしょう

ゲスト: 記事では主に3つのそっくりさんを挙げています。 まず一つ目が急性低音障害型感音難聴。これは名前の通り、特に低い音が聞こえにくくなるのが特徴です。主な原因は、ストレスとかホルモンバランスの乱れで、内耳に水腫。

ホスト: 水腫。

ゲスト: ええ、まあ、水ぶくれのようなものができることだと考えられています。

ホスト: ストレスで耳の中に水ぶくれですか?それでそれが1日で治るっていうのはどういう仕組みなんですか?

ゲスト: 体がリラックスして、余分な水分がうまく排出されるとこの水腫が引いて聞こえが改善することがあるんです。

ホスト: あーなるほど。

ゲスト: だから結果的「1日で治った」という体験につながりやすいと。ここで非常に興味深いのはこの記事によるとこの疾患、15年ほど前までは突発性難聴と同じものとして扱われていたそうなんです。

ホスト: え、そうなんですか?

ゲスト: はい。現在はメニエール病の前段階と考えられているそうです。

ホスト: へえ。

ゲスト: つまり、一時的に治ったように見えても、その背景にはもっと長期的な体質の問題が隠れているかもしれないという、まあ重要なサインなんですね。

ホスト: 「治ったから大丈夫」と単純に安心はできないということですね。

ゲスト: まさに。

ホスト: なるほど。では、2つ目のそっくりさんは何でしょう。資料には「耳管機能不全症」とありますね。

ゲスト: ええ、耳管機能不全症。 これはおそらく最も多くの人が経験しているものでしょうね。鼓膜の外側と内側の気圧を調整する耳管という管がうまく開かなくなって起こります。

ホスト: ああ~

ゲスト: 飛行機に乗ったり、高い山に登ったりした時に耳が詰まるあの感覚です。

ホスト: あれですか、あくびをしたり、唾を飲み込んだりするとポーンって抜けるあの感じ。

ゲスト: まさにそれです。 そのポンという劇的な回復体験があるからこそ、突発性難聴が奇跡的に治ったと最も誤解されやすいんです。

ホスト: なるほど。

ゲスト: 原因は神経じゃなくて、単純な気圧のアンバランス。だから一瞬で治るんですね。

ホスト: そうか、謎が一つ解けました。そして3つ目はもっと身近な一時的な難聴。これはライブの後とかイヤホンの使いすぎで経験するやつですね。

ゲスト: その通りです。 大音量にさらされたり、気圧が急に変わったりすることで起きる一時的なもの。これも数時間から1日で自然に回復することがほとんどです。ただ、この記事はここで鋭い警告をしています。

ホスト: 警告ですか・・・?治るなら問題ないように思えますけど。

ゲスト: 治ったから大丈夫とこれを繰り返していると、耳がどんどん敏感になっていって、将来的に本当の突発性難聴とかメニエール病を発症するリスクを高める可能性があると。

ホスト: うわぁ。

ゲスト: つまり、これらのそっくりさんは、それ自体があなたの耳は少し弱っていますよという体のメッセージだということです。

ホスト: それはちょっと考えさせられますね。すぐ治るからって無敵だと思ってました。実はダメージが蓄積されてるかもしれないんだ。さて、そうなるといよいよ今回の核心です。これらのそっくりさんと本物の緊急事態である突発性難聴をどうやって見分けられるのか。 ここからはあなた自身が自分の体を守るための最も重要なパートになりますね。

ゲスト: ええ、もし今日の話で一つだけ覚えて変えるとしたら、ここからの内容です。記事が示す最大の違い。それは症状の持続性と変動性です。

ホスト: 持続性と変動性。

ゲスト: はい。聞こえ方が良くなったり、悪くなったり、波があるとか、頭を動かすと聞こえが変わるなら、それは先ほどのそっくりさんの可能性が高い。

ホスト: なるほど、変動があるうちはまだ様子見の余地があると。じゃあ危ないサインは?

ゲスト: 危ないのは聞こえにくくなった状態が全く改善せずそのまま続く場合です。

ホスト: 続く。

ゲスト: ええ。まるでスイッチが切れたかのように聴力がガクンと落ちてそこから戻らない。これが突発性難聴の最も典型的なサインです。

ホスト: 「スイッチが切れたよう」にですか?わかりやすいですね。 では、記事に沿って具体的な受診のタイミングを整理していきましょう。まず、緊急性が低いのはどんなケースですか?

ゲスト: 数時間で完全に治った。あくびをしたら治った。体勢で聞こえ方が変わるといったケースですね。

ホスト: なるほど。では、少し警戒レベルが上がって早めに受診すべきケースは?

ゲスト: 数時間経っても聞こえづらさが続いている場合です。

ホスト: うーん。

ゲスト: ここで迷っている時間が聴力の回復率を左右します。突発性難聴の治療は時間との勝負なので、明日になったら治るかもという希望的観測はあの、禁物です。

ホスト: さらに、当日中の受診がおすすめとされる症状もありますね。音が二重に聞こえるとか、音が歪んで響く、金属音のように聞こえることもあるとか。

ゲスト: はい。これは突発性難聴やメニエール病でよく見られるサインで、内耳で音の処理がうまくいっていない証拠です。そして、24時間以内の受診が望ましいのが、キーンという強い耳鳴りが止まらない、あるいは片耳だけが急に聞こえないという、まさに典型的な症状です。

ホスト: そして、最も緊急性が高い最上級のレッドアラートは?

ゲスト: めまいを伴う場合です。

ホスト: めまい。

ゲスト: これはもう問答無用で、すぐに病院へ行くべきサイン。聞こえの異常に加えて、ぐるぐる回るようなめまいがある場合、内耳の障害が相当強く起きていることを示唆します。記事でも「入院治療が必要になることもあるため、早急に受診してください。」と最も強い言葉で警鐘を鳴らしていますね。

ホスト: 聞こえにくいプラスめまい。この組み合わせは救急症を呼ぶレベルかもしれないと覚えておくべきですね。

ゲスト: ええ、そのくらいの意識でいてちょうどいいと思います。

ホスト: では、万が一、病院で突発性難聴ですと診断された場合、そこから何が始まるんでしょうか。記事によると、治療は重症度によって大きく変わるみたいですね。

ゲスト: はい。そしてまあ、繰り返しになりますが、治療開始の早さが回復を大きく左右します。 軽度であれば、数日間のステロイド内服で聴力が戻ることが多いようです。中程度だと、回復に数日からまあ1週間。ただ、耳鳴りや音の歪みといった後遺症が落ち着くまでには、もう少し時間がかかることもあります。

ホスト: 重度になるとかなり本格的な治療になるんですね。ステロイドの点滴や高気圧酸素療法、入院も必要になると?

ゲスト: そうです。それだけ神経のダメージが大きいことですから。 治療中の過ごし方についても、この記事は面白い視点を提供しています。ただ安静にするだけでなく、脳が不安や恐怖を感じるほど、耳鳴りなどの症状は強く出てしまうと指摘しているんです。

ホスト: へえ、精神的な状態が症状に直結するんだ。

ゲスト: だから、考えすぎず、好きなことを過ごすことが推奨されています。

ホスト: ほう。

ゲスト: 例えば、音を消して字幕で映画を見るとか。

ホスト: ああ、面白い工夫ですね。

ゲスト: これは耳を休ませるだけでなく、 不安から気をそらし、脳をリラックスさせるための工夫でもあるんですね。

ホスト: なるほど、治療は薬だけじゃないと。そして、この記事の発信元は鍼灸院であることから、西洋医療的な治療で改善が見られない場合のもう一つの選択肢が提示されています。

ゲスト: ええ。 ステロイド治療で効果が出ない場合、その原因はウイルスや炎症だけでなく、血流の滞りとか自律神経の乱れといった、より根本的な体質にあるのではないかという視点です。

ホスト: 体質ですか?

ゲスト: そこで、鍼治療によって体の内側からアプローチする、サーモグラフィーで血流を可視化するなどして、客観的なデータに基づいた治療を行うと説明されています。

ホスト: さて、最後に、この記事が提示する非常に興味深い論点に触れたいと思います。 突発性難聴は再発するのかという問い。これ、驚いたんですが、お医者さんの間でも意見が分かれるそうですね。

ゲスト: そうなんです。これは突発性難聴の根本原因がまだ完全には解明されていないからこその論争ですね。 記事では2つの対立する見解を公平に紹介しています。

ホスト: まずは耳鼻科医の視点。こちらは原因をウイルス感染と考えることが多く、一度かかれば免疫ができるから再発はしないという立場。はしかとかおたふく風邪みたいなイメージですかね。

ゲスト: まさに一度かかったらもう大丈夫という考え方です。一方で全く違う角度から見るのが脳科医の視点。こちらは原因を血流障害。 つまり、耳の奥の細い血管に血栓が詰まる梗塞の一種と捉えることがあるそうです。

ホスト: 梗塞、脳梗塞や心筋梗塞の耳バージョンみたいな?

ゲスト: そういう見方です。そうなると話は全く変わってきます。血栓ができやすい梗塞体質、そのものが問題なのであれば、当然再発する可能性は高いということになりますよね。

ホスト: うわぁ、原因の捉え方一つで結論が180度変わってしまうんだ。 では、この記事を書いた鍼灸院自身の立場はどちらなんでしょう。

ゲスト: 薬の効果がなかった多くの患者さんを診てきた経験から、再発するという立場をとっています。

ホスト: ああ、そちらなんですね。

ゲスト: ええ。その理由として、先ほどの梗塞体質やストレスによる自律神経の乱れといった複数の要因が複雑に絡み合っていると考えているようです。そして、近親者に脳梗塞や心筋梗塞の人がいる場合、その体質を受け継いでいる可能性があるため。 生活習慣から見直すべきだと提言しています。

ホスト: なるほど。さて、今回の分析、あなたにとってどんな意味があったでしょうか。まとめると、1日で治ったように感じる耳の不調は、多くの場合、本当に怖い突発性難聴ではないと。しかし、それは決して無視していいサインではないということですね。

ゲスト: その通りです。聞こえ方の急な変化は、それがどんなものであれ、 あなたの体が発している重要なメッセージです。特に聞こえにくい状態が続く、そしてめまいを伴う場合は、一刻を争う緊急事態のサインかもしれません。そして、ステロイド治療という西洋医学のアプローチと、血流や自律神経といった体質全体を見る鍼治療。鍼治療という異なるアプローチが存在することも分かりました。

ホスト: 今回の資料は、血流や気圧といった物理的な側面を解き明かしながら、何度もストレス、自律神経という言葉に立ち返っていました。そこで最後に、あなたに一つ考えてみてほしい問いがあります。あなたの心や感情の状態は あなたの聴覚というとても物理的な感覚にどれくらい影響を与えていると思いますか?ストレスが胃を痛くすることは誰もが知っていますが、もしかしたら心と耳のつながりは私たちが思っているよりもずっと深く直接的なのかもしれません。次に何かに圧倒された時、少しだけご自身の耳の聞こえ方に意識を向けてみていかがでしょうかそこには、あなたの体が伝えようとしているもっと大切な声が聞こえてくるかもしれません。

※出典1 月刊ENTONI 「突発性難聴 update」
※出典2 森上鍼灸整骨院 「治療に対する考え」

突発性難聴は一日で治る?すぐ治った原因と受診の目安

突発性難聴は一日で治りますか?|長野市 S.K.さん

突発性難聴について調べてくれた息子が、「突発性難聴は1日で治る」という情報をネットで見たと言っていました。本当に突発性難聴が1日で治ることはありますか?

長野市 S.K.さん

実は「1日で治ったように見える耳の症状」は 突発性難聴以外の病気でも起こることがあり、 そのためネット上でもさまざまな情報が入り混じってしまっているのだと思います。

突発性難聴そのものが自然に1日で治ることは多くありませんが、 急性低音障害型感音難聴耳管機能不全症など、 “すぐ回復しやすい疾患”と症状がよく似ているため、 「治ったように感じる」ケースも見られます。

このページでは、「すぐ治る耳の症状の原因」や 「突発性難聴との見分け方」、 そして「治療を始めるタイミング」についてわかりやすくまとめています。 不安な時の判断材料として、参考にしていただければ幸いです。

院長 吉池 弘明

突発性難聴がすぐ治った?すぐ治る耳の症状でまず疑うべき3つの原因

突発性難聴は、耳の中で音が通りにくくなるタイプではなく、 頭蓋骨の中にある蝸牛や聴神経の異常で起こる原因不明の高度な感音性難聴です。 そのため、1日で自然に治ることはほとんどありません。

まれに血流が改善して聴こえが戻るケースもありますが、 これは偶然起きた非常に稀なパターンです。

「すぐ治った場合」は突発性難聴ではなく、下記のような3つの類似疾患の可能性が高く、 原因をはっきりさせるためにも、一度は医療機関で診ていただくことをおすすめします。

急性低音障害型感音難聴(ALHL)

突発性難聴と間違いやすい「急性低音障害型感音難聴」は、 ストレスやホルモンバランス、自律神経の乱れなどで起こり、 水分が排出されると聴こえが改善することがあるため、 1日で治るケースもあります。

※15年ほど前までは突発性難聴と同じ分類でしたが、現在はメニエール病の前段階として扱われています。

耳管機能不全症

鼓膜の外と中の気圧が合わずに音がこもる「耳管機能不全症」は、 あくび・飲み込み・鼻をすする動作などで耳管が開くと 一瞬で聴こえが戻るのが特徴です。 このため「突発性難聴が治った」と誤解されやすい疾患です。

ライブや気圧による一時的な難聴かも?

大音量のライブやイヤホンの使い過ぎ、飛行機・山登りなどの気圧変化でも、 一時的に聴こえづらくなることがあります。 多くの場合は数時間〜1日で自然に回復しますが、 反復すると耳が敏感になり、突発性難聴・メニエール病のリスクが高まるといわれています。

「すぐ治ったから大丈夫」と放置せず、症状が続く場合や繰り返す場合は、 一度専門の医療機関にご相談ください。

突発性難聴はすぐ病院へ

突発性難聴との違い

「すぐ治った」「体勢を変えると聴こえるようになった」という症状は、 突発性難聴ではあまり見られません。突発性難聴は、耳が詰まった感じや 音の響きに加えて、“聞こえづらい状態がそのまま続く”のが特徴です。

一方、急性低音障害型感音難聴や耳管機能不全症では、 耳の中の圧が変わったり水分バランスが整ったりすると 短時間で症状が良くなったり、また悪くなったりすることがあります。

時間が経っても聴こえづらさが残る場合は、突発性難聴の可能性があります。 また、良くなったり悪くなったりする波がある場合は、メニエール病や 急性低音障害型感音難聴など、別の疾患が考えられます。

いずれの場合も放置せず、早めに医療機関で診ていただくことをおすすめします。

症状別:病院に行くべきタイミング

すぐ治った・体勢で聴こえが変わる場合

耳管機能不全症や急性低音障害型感音難聴など、 一時的な耳の不調であることが多く、緊急性は高くありません。 ただし、症状が繰り返す場合や耳鳴りが残る場合は、 念のため耳鼻科で診ていただくことをおすすめします。

数時間たっても聴こえづらさが続く場合

突発性難聴は「聞こえにくい状態がそのまま続く」のが特徴です。 発症から時間が経つほど治療効果が下がるため、 数時間経っても改善が見られないときは、早めに耳鼻科を受診しましょう。

音が二重に聞こえる・音が歪んで響く場合

音が二重に聞こえる・金属音のように響く症状は、 突発性難聴やメニエール病でもよくみられます。 早期治療の方が回復しやすいため、できるだけ当日中の受診がおすすめです。

耳鳴りが強い・片耳だけ急に聞こえない場合

「片耳だけ急に聞こえなくなる」「キーンという耳鳴りが止まらない」 といった症状は、突発性難聴の典型的なサインです。 当日〜24時間以内の受診が望ましいといわれています。

めまいを伴う場合(緊急性が高い)

突発性難聴にめまいを伴う場合は、内耳の障害が強く起こっている可能性があります。 症状によっては入院治療が必要になることもあるため、 早急に耳鼻科を受診してください。

突発性難聴の治療期間は 症状によってさまざま

突発性難聴は、どのくらいの音が聞こえなくなったか(軽度・中程度・重度)によって、 回復までの目安が大きく変わります。特に発症してから治療を始めるまでの早さがとても重要です。お医者さんの突発性難聴の治療では、軽度だと数日間ステロイドを内服することになりますが、重症の場合だと、ステロイドの点滴や高気圧酸素療法が必要になることが多いため、1~2週間ほどの入院治療をするようになります。(症状の程度により治療や入院期間は変わります。)

軽度の場合

聞こえにくさが軽い場合は、数日間ステロイドを飲むだけで 聞こえが戻る方が多いです。耳鳴りや耳詰まりが少し残っても、 早く治療を始めるほど改善しやすくなります。

中程度の場合

中程度の難聴では、良くなるまでに数日〜1週間ほどかかり、 耳鳴りや音の歪みがしばらく続くことがあります。 完全に落ち着くまでに2〜3週間ほどかかることもあります。

重度の場合

音がほとんど聞こえないほど重い場合は、 ステロイドの点滴や高気圧酸素療法を行うことがあり、 1〜2週間の入院が必要になることもあります。 (治療内容や入院期間は病院や症状によって変わります。)

症状が重くなるほど回復しづらくなるため、 「ちょっとおかしいかも?」と感じた時点で早めの受診が大切です。

また、病院で治療を続けても改善がゆっくりな場合や、 耳鳴り・音が響く感じが長く続く場合は、 血流の滞りや体質の影響が関わっていることもあります。 当院ではサーモグラフィで血流の状態を確認し、 自律神経の乱れや首肩の緊張を整える鍼治療を行っています。 病院での治療で満足が行かない場合でも、鍼治療で改善したとされる方が多くいるため、 不安な方は一度ご相談ください。

突発性難聴の安静期間の過ごし方

突発性難聴の症状として多い、耳鳴り・音の響き・耳詰まりは、脳が不安や恐怖を感じるほど症状が強く出てしまうため、色々と考えすぎず、できるだけご自身の好きなことをしてゆっくり過ごすことを意識すると良いです。

また、耳を駆使しすぎないように音声を消して字幕で映画鑑賞をしたり、字幕付きでニュースを見たりするのもおすすめです。

突発性難聴の安静期間

突発性難聴の再発に警戒

耳鼻科の先生は、ウイルス感染の可能性が高いと判断した場合、免疫がつくため「突発性難聴は再発しない」と考えることが多いようですが、脳外科の先生は血栓ができやすい梗塞体質だと、「突発性難聴は再発する」可能性が高いと考えていることが多いです。

当院としては、お薬の効果がなく鍼治療に来られた多くの患者さんのお体を診させていただいた結果から、梗塞体質であることや、ストレスによる自律神経の乱れなどの体の異常が複雑に絡み合うと、突発性難聴は再発すると考えています。

※直系の近親者で脳梗塞や心筋梗塞を発症した方がいる場合、ご自身も梗塞体質の可能性があるため、思い当たる方は、お体の状態を整える鍼治療や、生活習慣の改善を意識されることをおすすめ致します。

突発性難聴再発の引き金になりうる生活習慣やストレス

ステロイドで改善しなかった方へ

ステロイドで突発性難聴が治らない場合、神経回復や血流改善を期待して、アデホスコーワやメチコバールで経過観察になることが多いですが、お医者さんの積極的な治療は「ステロイドのみ」のため、ステロイドの効果がなかったら、お早めに鍼治療を始めてください。

鍼治療なら、突発性難聴を治りづらくさせている体質の改善も含めて、根本原因から解決する治療ができるので、ステロイドが効かない突発性難聴にも効果的です。

患者さんの声

  • 突発性難聴の鍼治療をされた神奈川県H.A.さん

    H.A.さん神奈川県

    突発性難聴の耳鳴り

    耳鳴りが良くなってきた

    糖尿病なので血糖値コントロールしつつ、ステロイドの点滴をしても治りませんでした。森上さんの梗塞体質のお話は、祖父が脳梗塞をやったことがあったので、非常に納得できました。鍼を始めてからは耳鳴りが少しずつ治まってきたので、先生には本当に感謝しています。

  • 突発性難聴の鍼治療をされた福島県K.M.さん

    K.M.さん福島県

    突発性難聴の耳鳴り

    諦めなくてよかったです

    入院中も耳鳴りが続いて本当に困っていましたが、おかげさまで聞こえがとても良くなり、よく眠れるようになりました。 鍼を始める前は、強い耳鳴りに悩まされて絶望感を感じる毎日でしたが、先生方と夫の支えがあったから、続けてこられました。

  • 突発性難聴後遺症の鍼治療をされた東京都M.K.さん

    M.K.さん東京都

    突発性難聴の後遺症

    ふらつきが改善!

    ステロイド注射をしても聴力に変化なし。音がどこから聴こえてくるのかが分からず、まともに会議に参加できなかったので不安でしたが、森上さんの集中治療を受け、聴力が次第に回復。空間認知が良くなり、ふらつきが激減しました。これからも仕事を続けられそうです。

※「患者さんの声」は 個人の感想です。
疾患により治療法や効果の出方が変わります。

不調の根本原因は人によりさまざまなので、当院では全身検査をしたうえで、その患者さんに合った治療法をご提案しています。
分からないことやご不安なことは、「今すぐ無料相談する」ボタンからご相談ください。

当院の検査と鍼治療について

森上鍼灸整骨院では、鍼灸用の聴力検査や、医療用サーモグラフィ・エコー・モアレトポグラフィを用いて全身検査をおこない、聴力が回復しやすい体に整える鍼治療に活かしています。

発症から時間が経過するほど、負担がかかって良い耳の聴力も低下することが多いので、鍼治療の開始は早いほど効果的です。ステロイドの効果がなく、入院中にご相談される患者さんや、遠方から来られる患者さんも多いので、ご不安なことや分からないことなど、何でもお問い合わせください。



著者情報

森上鍼灸整骨院 院長 吉池 弘明

私が書きました

森上鍼灸整骨院 院長 吉池 弘明

突発性難聴の治療経験36年。医師とは異なる検査【医療用サーモグラフィ】を取り入れ、のべ25万人を検査、治療成果を上げる。自らを「サーモグラファー」と命名。耳鼻科疾患の鍼治療に欠かせない、自律神経・ストレス状態をデータから読み解き、患者さんひとりひとりに合わせた治療を行っている。はり・きゅうの日生まれ61歳。

当院について

長野県須坂市の突発性難聴専門の鍼灸院です。

森上鍼灸整骨院の鍼灸師とスタッフ

西洋医学で治療法が確立していない難病や、保険内治療で効果がなかった患者さん、お薬の副作用でかえって悪化した患者さんが多く来院されるので、西洋医学を基盤としながら、お医者さんとは違った角度からの検査と治療に取り組んでいます。

原因を素早く見つける

耳鼻科専門の鍼灸院6つの検査

  • オージオグラム

    聴力検査

    骨導と気導の状態は、幅広い音域を使って「音を聴き分けられるか」を確認し、鍼の効果を最大限に引き出すツボを選定します。

  • 耳管機能検査装置

    耳管機能の検査

    日本で流通している唯一の検査機器で、耳管機能不全の有無を確認し、聴こえを良くするための鍼治療に活かします。

  • インピーダンスオージオメータ

    鼓膜と中耳の検査

    鼓膜の動きと中耳の気圧状態を確認し、検査結果から中耳炎の後遺症や、顔面神経麻痺後遺症の鍼治療に活かします。

  • 体の歪みの検査:モアレトポグラフィ

    体の歪み

    首の側弯は椎骨動脈を圧迫して脳や内耳の血流を悪くするため、モアレトポグラフィで確認し、歪みを治す鍼治療をします。

  • 血流の検査:循環器用エコー

    血流の異常

    自然治癒力の低下は血流の異常で分かるので、循環器用エコーで手足や首の状態を確認し、血流改善の鍼治療をします。

  • ストレスの検査:医療用サーモグラフィ

    ストレス状態

    治りを妨げるストレス状態は体表温度に現れるので、医療用サーモグラフィで確認し、自律神経を整える鍼治療をします。