ステロイドで改善しない難聴
根本原因の解決は「時間」との戦いです

ステロイドで改善しない難聴、根本原因の解決は「時間」との戦いです

突発性難聴の治し方

突発性難聴の鍼治療について説明する鍼灸師

●更新 2026.02.04

音声で解説!
突発性難聴の治し方とは?

音声では、突発性難聴を「耳の奥まで血がうまく流れず、回復に必要な力が届きにくくなっている状態」として、まず病院での治療がなぜ大切なのかをわかりやすく説明しています。

さらに、強いストレスや首・肩のこわばりが回復を妨げることがある点にも触れ、鍼治療などの考え方をやさしい言葉で紹介しています。

お風呂の入り方や音との付き合い方など、療養中に自分でできる工夫もまとめていますので、ぜひ参考にしてください。

※出典1 金原出版 EBMからみた突発性難聴の臨床
※出典2 金原出版 急性感音難聴診療の手引き 2018年版
※出典3 ENT臨床フロンティア 急性難聴の鑑別とその対処
※出典4 月刊ENTONI 「突発性難聴 update」
※出典5 森上鍼灸整骨院 「治療に対する考え」

0:00 / 0:00

テキスト全文を表示

突発性難聴に治し方はありますか?

突発性難聴に治し方はありますか?|長野市 J.S.さん

ネットで調べると治療法はいろいろ出てくるのですが、
「結局なにをすると良くなるのか」が分かりません。
自宅でできるケアや、治りやすくする方法はありますか?

長野市 J.S.さん

突発性難聴の回復には、まず内耳にしっかり血流を届けることがとても重要です。体が冷えていたり血の巡りが悪い状態だと、お薬の成分が耳の奥まで届きにくく、思うように回復が進まないことがあります。

そのため、体を温めて血流を整えることは、ご自宅でできるケアの中でも特に効果的です。「どんなふうに温めればいいのか?」については、このあと詳しくご説明します。

ただ、体を温めても十分な改善がみられない場合は、首の歪みや自律神経の影響で、内耳までの血流がうまく流れていないこともあります。

当院では、こうした状態を全身検査で確認し、必要に応じて鍼治療で血流の通り道を整えていきます。

鍼灸師 宮原 魁都

  • 突発性難聴では体を温めると回復しやすくなります

    体がしっかり温まっていると、耳の奥まで血のめぐりが良くなり、回復しやすい状態を作ることができます。

    突発性難聴では、内耳に十分な血流が届かず、音を感じる細かい組織が弱ってしまうことがあります。体を温めることで全身のめぐりがスムーズになり、耳の修復に必要な栄養や酸素が届きやすくなります。

    お風呂にゆっくり浸かったり、温かいタオルを首や肩にあてるなど、無理のない範囲で体を温める習慣を取り入れてみてください。肩まわりがほぐれるだけでも、耳までの血流が届きやすくなることがあります。

    ただし、熱すぎるお湯は体が緊張してしまい、かえって血のめぐりが悪くなることもあります。ほんのり温まる程度を目安に、気持ちよく続けられる方法を選びましょう。

  • 体を温めると薬(ステロイド・アデホスコーワ・メチコバール)が効きやすくなる理由

    ステロイドやアデホスコーワ、メチコバールなどのお薬は、血流に乗って内耳まで届けられることで効果を発揮します。

    しかし、体が冷えていたり血のめぐりが弱っていると、お薬が耳の奥まで届きにくくなり、「効いていないように感じる」ことがあります。

    当院では、このように全身のめぐりが弱って薬が届きにくい状態を「梗塞体質(こうそくたいしつ)」と呼んでいます。かんたんに言えば、血流が滞りやすい体質のことです。

    特にふくらはぎや手足が冷えやすい方は、体のポンプ機能が弱くなり、内耳まで十分な血が流れにくくなることで、お薬の効果が伝わりにくくなる場合があります。

    体を温めることで血管がゆるみ、全身に血が巡りやすくなるため、薬が届く道が開き、効果を感じやすくなる方もおられます。

    下の温度画像は、鍼治療によってふくらはぎの血流が改善した方の例です。めぐりが良くなることで体全体が温まりやすくなり、耳への血流にも良い影響が出てきます。

    治療前

    血流が悪く体温が低いふくらはぎ|鍼治療前

    治療後

    血流が改善し体温が上がったふくらはぎ|鍼治療後

    このように、まずは血流が通りやすい状態を作ることが、お薬の効果を引き出す第一歩になります。

  • 温めても薬の効果を感じない場合は?

    体を温めても、ステロイドやアデホスコーワ、メチコバールの効果をあまり感じられない場合は、耳の奥まで十分な血流が届いていない可能性があります。

    ステロイドは、発症してすぐに投与すると回復につながることがありますが、すべての方に十分な効果が出るわけではありません。病院ではその後、血流や神経の働きを助ける目的で、アデホスコーワやメチコバールが処方されることが多いです。

    それでも症状が続く場合は、薬が悪いわけではなく、「薬が届くための血流の通り道」がうまく働いていないことが考えられます。ふくらはぎや手足の冷えが強い方、首や肩が緊張しやすい方は、内耳までの血流が途中で滞り、薬の効果を感じにくくなることがあります。

    実際、当院に来られた方のお話では、「処方を続けても症状があまり変わらなかった」という声も多く、そのタイミングで他の治療法を調べ始める方が少なくありません。

  • 温めても「耳の奥」に血流が届かないケースとは

    突発性難聴については、お医者さんの中に「耳の中で血流が急に滞った状態」と考える先生や、「耳梗塞」と表現される先生もいらっしゃいます。これは、脳梗塞と同じように、体の中で血の流れが一時的に偏った結果として起こる、という考え方の一つです。

    実際には、夜間に血圧が下がっている時や、食事中に胃や腸へ血流が集中している時など、内耳に十分な血流が回りにくいタイミングで発症するケースが多いとされています。

    こうした血流の偏りは、高血圧や糖尿病などの生活習慣が影響することもありますが、体質や遺伝的な要因が関係する場合もあります。直系のご家族に脳梗塞や心筋梗塞を経験された方がいる場合は、血流が滞りやすい体質を持っている可能性も考えられます。

    このような体質的な背景があると、体を温めたりお薬を使っても、耳の奥まで血流が十分に届かないケースが出てくることがあります。

    梗塞体質|直系の近親者
  • 自律神経と首の歪みを整えて、内耳まで血流を通す鍼治療について

    ステロイドやアデホスコーワ、メチコバールといったお薬は、血流に乗って内耳まで届くことで効果を発揮します。しかし、強いストレスが続いて体が緊張していたり、自律神経が乱れていると、血管が収縮して耳の奥まで血流が届きにくくなることがあります。

    特に慢性的なストレスがある状態では、交感神経が優位になり、体が回復しようとする力がうまく働かなくなります。突発性難聴の回復には内耳へ十分な血液を送る必要があるため、自律神経を整えることはとても大切です。

    また、首の歪み(側弯やねじれ)があると、内耳へ血液を送る椎骨動脈が圧迫され、体を温めたり薬を飲んでも「耳の奥に血流が届かない」状態になることがあります。首の歪みを整えることで、はじめて血流が通りやすくなり、症状が改善へ向かうケースも少なくありません。

    当院では、血流の状態・自律神経の働き・首の歪みを全身検査で確認し、必要に応じて鍼治療で深部の血流を通すアプローチを行っています。体表温度や血流の変化を確認しながら治療を進めることで、お薬の効果が発揮されやすい体づくりを目指しています。

    治療前

    ストレスで温度が低下した顔|鍼治療前

    治療後

    血流が改善し体温が上がった顔|鍼治療後
  • 回復を早めるために、ゆっくり睡眠をとることが大切です

    突発性難聴からの回復を早めるためには、まず体と心をしっかり休ませることがとても大切です。無理をせず、できるだけ安静に過ごすようにしましょう。

    可能であれば入院して静かな環境で過ごすのが理想ですが、入院が難しい方や、ご自宅で十分に休めない場合には、通院期間中にしばらくホテルなどで静養される方もおられます。それだけ「環境を整えること」が回復に影響するということです。

    また、鍼治療後は体が修復しようと働き始めるため、ゆっくりと睡眠をとっていただくことで、ノンレム睡眠中に体の修復力(自然治癒力)が高まりやすくなります。

    睡眠不足や無理が続くと、血流や自律神経のバランスが乱れ、回復に時間がかかってしまうこともあります。治療の効果を十分に引き出すためにも、「しっかり休むこと」も治療の一部として意識してみてください。

  • 著者情報

    森上鍼灸整骨院 鍼灸師 宮原 魁都

    私が書きました

    森上鍼灸整骨院 鍼灸師 宮原 魁都

    高校サッカーで全国大会に出場。プロを目指すも高い壁が立ちはだかり、鍼灸の道に進む。ずば抜けた根性と精神力で、院長から課される難題をコツコツとクリアし、突発性難聴の鍼治療で成果を上げている。

当院について

長野県須坂市にある突発性難聴専門の鍼灸院です。

森上鍼灸整骨院 鍼灸師、スタッフ

聴力検査、医療用サーモグラフィ、循環器エコー、モアレトポグラフィで全身検査をおこない、突発性難聴を根本原因から解決する鍼治療に取り組んでいます。

原因を素早く見つける

耳鼻科専門の鍼灸院6つの検査

  • オージオグラム

    聴力検査

    骨導と気導の状態は、幅広い音域を使って「音を聴き分けられるか」を確認し、鍼の効果を最大限に引き出すツボを選定します。

  • 耳管機能検査装置

    耳管機能の検査

    日本で流通している唯一の検査機器で、耳管機能不全の有無を確認し、聴こえを良くするための鍼治療に活かします。

  • インピーダンスオージオメータ

    鼓膜と中耳の検査

    鼓膜の動きと中耳の気圧状態を確認し、検査結果から中耳炎の後遺症や、顔面神経麻痺後遺症の鍼治療に活かします。

  • 体の歪みの検査:モアレトポグラフィ

    体の歪み

    首の側弯は椎骨動脈を圧迫して脳や内耳の血流を悪くするため、モアレトポグラフィで確認し、歪みを治す鍼治療をします。

  • 血流の検査:循環器用エコー

    血流の異常

    自然治癒力の低下は血流の異常で分かるので、循環器用エコーで手足や首の状態を確認し、血流改善の鍼治療をします。

  • ストレスの検査:医療用サーモグラフィ

    ストレス状態

    治りを妨げるストレス状態は体表温度に現れるので、医療用サーモグラフィで確認し、自律神経を整える鍼治療をします。

患者さんの声

  • 突発性難聴発症後の滲出性中耳炎の鍼治療をされた長野県Y.T.さん

    Y.T.さん長野県

    滲出性中耳炎

    耳詰まりが楽になった

    突発性難聴の治療でやった高気圧酸素療法で、耳抜きが出来なかったせいか滲出性中耳炎になってしまいました。耳が詰まって肩こりにも悩んでいたのですが、鍼治療のかいがあってだいぶ楽になりました。睡眠もしっかりとって、もっと状態を良くしていきたいです!

  • 静岡県S.T.さん

    S.T.さん静岡県

    ストレス性の突発性難聴

    楽しむ気持ちで通院

    突発性難聴を治すためにはリラックスが大切だと言われたので、治そうという気持ちよりも長野旅行を楽しむ気持ちで通院しました。近くに日帰り温泉があったので、温泉に入ってから帰路につくこともありました。その後の経過は順調で、無事に仕事に復帰できるまで回復しました!

  • 突発性難聴の鍼治療をされた神奈川県H.A.さん

    H.A.さん神奈川県

    ステロイドが効かない突発性難聴

    耳鳴りが改善!

    糖尿病があるので、血糖値のコントロールをしながらステロイドの点滴をしたのですが、一向に治らず。先のことを考えて毎日毎日不安でした。でも森上さんで鍼を始めてからは、1週間経つ頃には耳鳴りがだいぶ改善!まさかこんなにも効果が現れるとは。本当に心から感謝しています。

※「患者さんの声」は 個人の感想です。
疾患により治療法や効果の出方が変わります。

不調の根本原因は人によりさまざまなので、当院では全身検査をしたうえで、その患者さんに合った治療法をご提案しています。
分からないことやご不安なことは、「今すぐ無料相談する」ボタンからご相談ください。