突発性難聴
制作中 2025.08.18
はじめまして。院長の吉池です。
このページをご覧になっているあなたは、突然、ご自身の耳に起きた異変に、大きな不安を感じていらっしゃることでしょう。「耳が詰まった感じがする」「キーンという音がやまない」「人の話が聞き取りにくい」…。その症状は、もしかしたら突発性難聴かもしれません。
私たちはここ信州の地で40年間、あなたと同じように悩む多くの患者さんと向き合ってきました。その経験から言えるのは、突発性難聴は、正しい知識を持って、一日でも早く適切な対処を始めることが何よりも重要だということです。
まずはご自身の状況を正しく知るために、基本から一緒に見ていきましょう。
突発性難聴とは、その名の通り「突然に発症した原因不明の高度な感音難聴」と定義される疾患です 。ある日突然、片方の耳が聞こえにくくなるのが特徴で、通常、症状が良くなったり悪くなったりを繰り返すことはありません 。
日本では、年間に約35,000人(人口10万人あたり27.5人)が発症すると推定されています 。
医学的には上記のように定義されますが、私たちが診てきた多くの患者さんは、最初から「聞こえない」と自覚される方はむしろ少数です。多くの場合、「耳が詰まった感じ」「耳に膜が張ったような感じ(耳閉感)」から始まります。そして、気になって何度も聞こえ方を確かめているうちに、症状が深刻化してしまうケースが少なくありません。
主な症状は急な難聴ですが、多くの場合、次のような症状を伴います。
これらの症状は、突発性難聴を診断する上での重要な参考情報となります。
医学的には「原因不明」とされていますが 、主な原因として「ウイルス感染説」と「循環障害説」が有力と考えられています 。
私たちの40年の臨床経験では、患者さんのお話を伺うと、どちらのタイプに近いかが見えてくることがあります。
熱が出ることが多いため、比較的ご自身で気づきやすいのが特徴です。ただ、微熱で済むこともあり、特に小さなお子さんの場合、ご家族が気づかないうちに片耳の難聴が進行してしまっているケースも多く見られます。
明け方に発症する方が非常に多いのが特徴です。詳しくお話を伺うと、ご両親や祖父母など直系の近親者に脳梗塞や心筋梗塞の既往がある方が多い傾向があります。また、ご自身も血糖値やコレステロール値が高いなど、何らかの生活習慣の乱れを抱えている方が少なくありません。このような方が、体に無理をさせた直後などに発症するケースも多いです。
私たちが診てきた中で、特に症状が重くなる傾向があるのは、**「明け方」「食後しばらくしてから」「急な運動など無酸素運動が続いた後」**に発症したケースです。これらのタイミングでの発症は、体の血流や自律神経が大きく変動する時間帯と重なります。もし、あなたがこれらの状況で発症したのであれば、より慎重な対応が必要です。
私たちが診てきた中で、特に症状が重くなる傾向があるのは、**「明け方」「食後しばらくしてから」「急な運動など無酸素運動が続いた後」**に発症したケースです。これらのタイミングでの発症は、体の血流や自律神経が大きく変動する時間帯と重なります。もし、あなたがこれらの状況で発症したのであれば、より慎重な対応が必要です。
突発性難聴は、原因が一つではないからこそ、画一的な治療だけでは改善が難しい場合があります。大切なのは、あなたの体のどこに根本的な原因が隠れているのかを正確に見つけ出すことです。
もし、少しでも不安や疑問があれば、私たちにご相談ください。あなたの症状について、もっと詳しくお伺いできるかもしれません。
突然発症した難聴。患者さんが次に抱くのは、「なぜ、私が?」「原因は何なのだろう?」という切実な疑問です。原因が分からなければ、どう対処していいか分からず、不安は募るばかりだと思います。
この章では、突発性難聴の「原因」について、現在医学的に言われていることと、そして私たちが40年の臨床現場で見続けてきた「もう一つの視点」についてお話しします。
現在、医学の世界で突発性難聴の主な原因として考えられているのは、次の2つの説です 。
何らかのウイルスが内耳に感染し、炎症を起こすことで聴力にダメージを与えるという考え方です。
内耳にある、音を感じ取るための非常に繊細な細胞(有毛細胞)へ血液を送る血管が詰まったり、血流が悪くなったりすることで、細胞が機能しなくなるという考え方です。 多くの病院では、これらの可能性を考慮して治療方針を立てます。しかし、医学の専門的な手引きでさえ、突発性難聴の根本的な原因は「いまだ不明」であると結論づけています 。
では、なぜ原因が「不明」とされてしまうのでしょうか?
それは、ウイルスや血流のトラブルを引き起こす、さらに根本的な要因が見過ごされているからだと、私たちは考えています。
私たちが40年間で9万人もの患者さんと向き合い、一人ひとりのお話をじっくりと伺う中で気づいたことがあります。それは、ほとんどの患者さんが、発症前に共通した生活背景を抱えていたという事実です。
これらはすべて、体のバランスを司る「自律神経」を乱し、全身の血流を悪化させる直接的な引き金となります。つまり、**自律神経の乱れこそが、内耳の血流障害やウイルスへの抵抗力低下を招く「大元にある原因」**ではないか、というのが私たちの見解です。
医学的な手引きだけを読んでいては見えてこない、この「ストレス」と「自律神経」という視点こそ、あなたの耳に起きた問題の根本的な解決に繋がる、最も重要な鍵かもしれません。
あなたの最近の生活を、少しだけ振り返ってみてください。思い当たることはありませんか?
「原因不明」と片付けられてしまったあなたの症状の背景には、必ず何らかの理由が隠されています。その本当の原因を一緒に探ってみませんか?。
突発性難聴と診断されると、どうしても「聞こえ」の問題に意識が集中しがちです。しかし、実際に患者さんが日常生活で苦しんでいらっしゃるのは、難聴と同時に起こる耳鳴りやめまいといった随伴症状であることが少なくありません。 この章では、これらの辛い症状について詳しく見ていきましょう。
医学的な調査でも、突発性難聴の患者さんの多くが難聴以外の症状を訴えることがわかっています。
「キーン」「ジー」といった音が一日中鳴り響き、仕事や睡眠に集中できなくなるなど、生活の質を大きく下げる原因となります。
多くの方が最初に自覚する症状の一つです。水が入ったような、膜が張ったような不快感が続きます。
突発性難聴の患者さんの約4割がめまいを伴うと報告されています 。体がふわふわするような浮動性のものから、天井がぐるぐる回るような激しい回転性のものまで様々です。
もし、あなたの突発性難聴に「めまい」が伴っている場合、特に注意深い対応が必要です。
なぜなら、医学的にもめまいを伴う突発性難聴は、伴わない場合に比べて聴力の予後が不良である、つまり聴力が回復しにくい傾向があることがわかっているからです 。
私たちのこれまでの臨床経験でも、特に「目がぐるぐる回るような激しい回転性のめまい」から始まった突発性難聴は、残念ながらそのまま耳が聞こえなくなってしまう重篤なケースが多いです。もしあなたがステロイド治療を受けたにも関わらず改善が見られない場合、それは内耳のダメージが極めて深刻である可能性を示唆しています。
では、なぜ難聴だけでなく、このような辛い症状が同時に起こるのでしょうか?
耳鳴りやめまいは、単なる“耳”の問題だけではありません。
音を感じ取る「蝸牛(かぎゅう)」と、体のバランスを司る「前庭(ぜんてい)」は内耳で隣り合っており、同じ血管から栄養を受け、同じ神経で脳と繋がっています。
つまり、内耳の血流不足や、血流をコントロールする自律神経の乱れが起きると、蝸牛と前庭の両方が同時にダメージを受けてしまうのです。
だからこそ、私たちは耳だけではなく、体全体を診る必要があると考えています。
耳鳴りやめまいという症状は、あなたの体が発している「内耳の血流が足りていない」「自律神経が乱れている」という重要なサインなのです。辛い症状を一人で抱え込まないでください。その症状は、あなたの体の状態を教えてくれる大切なメッセージです。
その症状の本当の意味を、私たちが解説します。
突発性難聴と診断され、あなたも病院で治療を受けている、あるいは受け終えたばかりかもしれません。この章では、病院で行われる「標準治療」について、その内容と、私たちが知っておいてほしい「限界」についてお話しします。
まず、大前提として突発性難聴は早期治療が非常に重要です。医学的な調査でも、発症後7日以内に治療を開始すると聴力の予後が有意に良いと報告されています 。
その上で、病院では主に以下のような治療が行われます。
内耳の炎症を抑えたり、循環を改善したりする目的で使われる、実質的な標準治療です 。飲み薬や点滴で全身に投与する方法と、鼓膜に直接注射をして局所的に作用させる「鼓室内投与」という方法があります 。
専門の装置に入り、高濃度の酸素を吸入することで内耳の血流を増やす治療法です 。一部の医療機関で、発症早期の治療の選択肢として提案されます 。
血流を改善する薬や、ビタミン剤、代謝を活性化させる薬などがステロイドと併用されることが多くあります。
これらの治療は、突発性難聴の回復のために非常に重要です。しかし、この専門的な手引きにも書かれている通り、誰もが回復するわけではない、という厳しい現実があります。
統計では、治療を受けた患者さんのうち、
完全に治癒するのは約3分の1、部分的な回復にとどまるのが3分の1、そして残念ながら残りの3分の1は改善が見られないと報告されています。
もしあなたが今、治療の効果を感じられずに悩んでいるとしたら、それは決してあなただけではないのです。
さらに、私たちの治療室には、病院での治療を終えた後に、別の悩みを抱えて来られる方が少なくありません。
「耳の中にステロイドを注射した後、鼓膜に穴が開いたままになってしまった(鼓膜穿孔)」という方が多くいらっしゃいます。これは治療の合併症として起こりうるものですが 、患者さんにとっては新たな不安の種になります。
「治療後に耳に水が溜まってしまい、中耳炎になってしまった」というケースもあります。
こうした症状について相談しても、「治療上、仕方がない」「正常の範囲内です」と言われ、不安を抱えたままになってしまう方が多いのが実情です。
思うような結果が出ていなかったり、治療によって新たな悩みが生まれたりした場合、違う角度からのアプローチが必要かもしれません。他の選択肢について、一度お話を聞いてみるだけでも価値はあります。
突発性難聴と診断され、あなたも病院で治療を受けている、あるいは受け終えたばかりかもしれません。この章では、病院で行われる「標準治療」について、その内容と、私たちが知っておいてほしい「限界」についてお話しします。
「なぜステロイドを使っても、私の耳は良くならないのだろう?」
「このまま聴力が戻らなかったら、どうしよう…」
病院での治療が思うように進まない時、多くの方がこのような深い悩みを抱えて私たちの元を訪れます。しかし、希望を捨てる必要はありません。あなたの症状が改善しないのには、明確な理由があるのです。
なぜ、あなたの難聴は「良くならない」のか?
その答えを理解するために、まず標準治療の目的を知る必要があります。
病院で行われるステロイド治療などは、主に突発性難聴によって傷ついた内耳の「炎症」を抑えることを目的としています 。これは火事における消火活動のようなもので、非常に重要です。
しかし、そもそもなぜ、炎症が起きるほどの深刻な「血流不足」があなたの内耳に起こってしまったのでしょうか?
その火事の**”火種”**を突き止め、消し去らない限り、根本的な改善は望めません。標準治療で改善が見られないケースの多くは、この”火種”が体の中に残ってしまっているのです。
そこで私たちは、耳鼻科の聴力検査などでは分からない、血流不足の「本当の原因」を探るための独自の検査を行います。
長年の経験から、突発性難聴の”火種”はストレスと自律神経の乱れにあると確信しており、これらを客観的なデータとして捉える専門機器を導入しています。
あなたが自覚している以上に、体がどれほどのストレスを感じているかを数値化します。
交感神経(興奮モード)と副交感神経(リラックスモード)のバランスが崩れていないか、血流をコントロールする機能が正常に働いているかを詳細に分析します。
これらの検査であなたの**「原因不明」の背景にある体の状態を解明**し、あなただけの治療方針を立てる。これが私たちの基本的なアプローチです。
根本原因の解決には専門的なアプローチが必要ですが、ご自身で体の治癒力を高めるために今日からできることもあります。ぜひ試してみてください。
目的: 体温を一度しっかり上げ、その後の体温低下で深い眠り(ノンレム睡眠)を誘発し、体の修復能力を高めます。
方法
目的: 腹式呼吸と脱力で副交感神経を優位にし、手足の末梢血管まで血流を促します。
方法
目的: 全身の筋肉をバランス良く使うことで血行を促進し、私たちの施術の効果を最大に引き出すことができます。
方法
私たちの独自の検査で、その答えを見つけませんか?
ここまで、突発性難聴について様々な角度からお話ししてきました。 もしあなたが、病院での治療を終えても思うような結果が得られず、先の見えない不安の中にいるのだとしたら、今、一番お伝えしたいことがあります。
「もう良くならない」と諦めてしまうこと。それが、ご自身の回復を妨げる最大の壁になってしまうのです。
私たちは40年間、ここ信州で突発性難聴の治療を専門に行ってきました。その中で、「もう治らないと諦めていた」という状況から、少しずつ聴力を取り戻し、笑顔になっていく9万人もの患者さんを目の当たりにしてきました。 だからこそ、断言できます。希望を捨てるのは、まだ早いと。
あなたの「次の一歩」を、私たちは全力でサポートします
突発性難聴の治療は、時間との勝負という側面もあります。しかし、焦ってやみくもに行動しても、良い結果には繋がりません。大切なのは、あなたの体の状態を正確に把握し、根本原因に対して的確なアプローチを行うことです。
そのために、まずは私たち専門家にあなたの声を聞かせてはいただけないでしょうか。
専門家に話すことで、気持ちが整理され、心が軽くなります。 一人で抱え込んできた不安や疑問を、専門家に話してみることから始めてください。ご自身の状況を客観的に見つめ直す、良いきっかけになるはずです。
ここまでこのページを読んでくださったあなたは、ご自身の症状と真剣に向き合い、改善を心から願っている方だと思います。内耳に現れます。
私たちは、突発性難聴を「耳」だけの問題ではなく、血流・歪み・免疫力といった「体全体」の問題と捉えます。だからこそ、病院の治療で改善が見られなかった方にも、回復への道筋を示すことができるのです。
「私の症状でも大丈夫だろうか」「話だけでも聞いてみたい」
どんな些細なご不安でも構いません。相談したからといって、無理に治療を勧めることは決してありませんので、ご安心ください。
あなたのその一歩が、「聞こえる」未来を取り戻すための、最も大切な一歩になるかもしれません。