ステロイドで改善しない難聴
根本原因の解決は「時間」との戦いです

ステロイドで改善しない難聴、根本原因の解決は「時間」との戦いです

治療中のお仕事

突発性難聴の治療について説明する鍼灸師

●更新 2025.10.16

仕事はどうすればいいですか?

突発性難聴になったら仕事はどうすればいいですか?|神奈川県 H.A.さん

休むことなく毎日夜まで働いていた矢先、突発性難聴を発症しました。入院して治療を続けましたが、聴力の回復が乏しく、耳鳴りが続いています。

今の仕事を続けられるか、常に不安が付きまとっているのですが、仕事はどうするのがベストですか?

神奈川県 H.A.さん

【突発性難聴と診断され、病院でステロイド治療を受けているけど、思うように聴力が回復しない。】

消灯後の静かな病室で、スマートフォンの光だけを頼りに、他に治療法はないかと調べたり、先の見えない不安と闘ったりしている…そんな夜を過ごしていませんか?

病院の治療で改善が見られなかったとしても、まだやれることはあります。この記事では、突発性難聴と仕事の問題にどう向き合えばいいのか、そして、あなたの未来のために今すぐ知っておくべき大切なことをお伝えします。

副院長 吉池 美奈子

 

突発性難聴が仕事に与える影響

突発性難聴の辛さは、単に「聞こえにくい」だけではありません。様々な症状が、仕事上のコミュニケーションや集中力を奪っていきます。

騒がしい職場が苦痛になる
「ジー」「ゴー」といった換気扇やサーバーの音が頭に響く。電話の呼び出し音や同僚の話し声、不意に鳴る大きな音に、心が休まらない…。以前は気にならなかった音が、大きなストレスになってしまうことがあります。

広い場所での会話が聞き取れない
オフィスや会議室など、広い空間で複数人が話していると、どこから音が聞こえてくるのか、誰が話しているのか分からなくなります。内容を何度も聞き返さなければならず、会話に入るのが億劫になってしまう方も少なくありません。突発性難聴で影響を及ぼす仕事時の人間関係コミュニケーションのすれ違いが起きる
見た目では症状が分からないため、「話を聞いていない」「無視された」と誤解されてしまうことも。こうしたすれ違いが、人間関係の悩みに発展してしまうケースも多いのです。このような状況は、ご自身が思う以上に心と体に大きな負担をかけ、症状の回復を妨げる原因にもなりかねません。

「もう治らないかも…」と諦めるのは、まだ早い理由

ステロイド治療は突発性難聴の第一選択ですが、残念ながらすべての方に効果があるわけではありません。そして、もし効果が十分でなかった場合、できるだけ早く次の手を打つことが、後遺症を残さないために非常に重要になります。

知っておきたい、突発性難聴の2つの"落とし穴"

1.良い方の耳にも、影響が出ることがある
片方の耳の聴力が落ちると、私たちの体は無意識に左右の聞こえのバランスを取ろうとします。その結果、なんと良い方の耳の聴力まで、悪い方に合わせるように落ちてしまうことがあるのです。この傾向は、発症から時間が経つほど顕著になります。大切なのは、悪くなった耳の回復を目指すと同時に、「良い方の耳を守る」という視点です。

2.「繰り返さない」の本当の意味
突発性難聴は一度かかると繰り返さない、と聞いたことがあるかもしれません。しかし、これは「症状が良くなったり悪くなったりと変動しない」という意味合いが強く、ストレスなどが原因で再発・再悪化する可能性は十分にあります。 だからこそ、無理は禁物なのです。

※ ステロイド治療後の「体調の変化」にも注意 ※
ステロイドは炎症を抑える強力な薬ですが、副作用として気持ちが落ち込んだり(うつ傾向)、体の抵抗力(免疫力)が下がったりすることがあります。ステロイド治療によるうつ状態の副作用特に注意したいのが「眠り」です。もし、夜なかなか寝付けなくなったら、それは悪化のサインかもしれません。 体を治すために必要な休息が取れなくなり、回復を妨げてしまいます。ステロイド治療の後は、ご自身の体調をしっかりと整え直すことが、何よりも大切です。

まずは「休む勇気」を。仕事より治療を優先すべき理由

「仕事に穴を開けられない」そのお気持ちは分かります。しかし、無理をして仕事を続けることで回復が遅れ、結果的に後遺症として残ってしまうことほど辛いことはありません。

まずは職場の上司や同僚に、正直に状況を話してみましょう。そして、思い切って治療に専念するための時間を確保することを考えてみてください。

もし、どうしても仕事を続ける、あるいは働き方を変えることを検討するなら、比較的症状の影響が出にくい「リモートワーク」や「個室での対面業務」といった選択肢もあります。突発性難聴になった方の働き方【すぐにできるセルフケア】
会話が聞き取りにくい時、一時的な対策として「良い方の耳」に軽く耳栓をしてみてください。左右の聞こえのバランスが調整され、音の方向が分かりやすくなることがあります。

回復への道を拓く「鍼治療」という選択肢

「ステロイドの次の一手は?」 「薬で体調を崩さず、回復を目指す方法はないの?」

そうお考えの方に知っていただきたいのが、鍼(はり)治療です。鍼治療は、薬のように外から何かを加えて症状を抑えるものではありません。あなたの体にある「ツボ」を優しく刺激することで、乱れてしまった自律神経のバランスを整え、あなた自身が本来持っている「治る力(自然治癒力)」や「免疫力」を高めていく治療です。

これにより、突発性難聴が回復しやすい体の土台を、根本から作っていくことができます。ステロイド治療で疲れてしまった心と体を整え、回復への流れを作る。それが、私たちの考える鍼治療の役割です。

40年の実績であなたに寄り添う|森上鍼灸整骨院の専門治療

私たちは、長野県須坂市という場所で、40年以上にわたって突発性難聴の治療に専門的に取り組んできました。私たちのもとを訪れる患者さんは、耳鼻科の標準的な治療では改善が見られなかった方々です。

「病院の先生は忙しそうで、詳しい話が聞けなかった」 「本当の悩みを相談できなかった…」私たちは、そうした辛い思いをされてきた患者さん一人ひとりの声に耳を傾け、これまでに110万人以上の方々と向き合い、突発性難聴だけでも14万人の患者さんを診てきました。

そして、私たちの鍼治療を受けられた87.9%の方に、何らかの改善が見られています。

治療前

鍼治療前の聴力が低下した状態のオージオグラム

治療後

鍼治療後の聴力が回復した状態のオージオグラム

なぜ、改善へと導けるのか?ー 徹底した検査で"本当の原因"を見つけ出す

私たちは、ただ鍼を打つだけではありません。回復を妨げている根本的な原因を突き止めるために、全身の状態を詳しく検査します。

聴力検査
耳管機能検査
鼓膜の動きの検査
医療用サーモグラフィ(体表温度の検査)
循環器用エコー(血流の検査)
モアレトポグラフィ(体の歪み検査)

これらの多角的な検査によって、耳だけでなく、血流の状態や自律神経のバランス、体の歪みなど、あなたの回復を妨げている本当の原因が分かります。原因が分かれば、あなたのためだけの、最も効果的な治療をご提案することができるのです。

一人で悩まないでください。まずは、あなたの声を聞かせてください。

病院のベッドの上で、あるいは退院後の静かな部屋で、たった一人で不安を抱えていませんか?

その選択が、あなたのこれからの聞こえを、そして人生を大きく左右するかもしれません。

「私の場合はどうなんだろう?」 「少しでも良くなる可能性はあるの?」

どんな些細なことでも構いません。まずは、あなたの今の状況やお悩み、不安な気持ちを私たちに話してみませんか?お電話やメールでのご相談は無料です。無理に来院を勧めることは決してありませんので、安心してご連絡ください。

著者情報

森上鍼灸整骨院 副院長 吉池 美奈子

私が書きました

森上鍼灸整骨院 副院長 吉池 美奈子

実家は宮崎の名門鍼灸院。子供の頃から風邪を引いても鍼で治されるため、病院へ連れていかれる友達をうらやましく思って育つ。周囲への配慮に長けた、面倒見の良い二児の母。「患者様の1番役に立つ人間になる」を座右の銘とし、突発性難聴や、婦人科疾患の鍼治療を専門に取り組んでいる。

当院について

長野県須坂市にある鍼灸整骨院です。

森上鍼灸整骨院 鍼灸師、スタッフ

全身検査から「治らない根源」をみつけ、突発性難聴が治りやすい体に整える治療に取り組んでいます。ステロイドの効果がなかった方、お薬の副作用が心配な方におすすめの治療法なので、ご相談ください。

原因を素早く見つける

耳鼻科専門の鍼灸院6つの検査

  • オージオグラム

    聴力検査

    骨導と気導の状態は、幅広い音域を使って「音を聴き分けられるか」を確認し、鍼の効果を最大限に引き出すツボを選定します。

  • 耳管機能検査装置

    耳管機能の検査

    日本で流通している唯一の検査機器で、耳管機能不全の有無を確認し、聴こえを良くするための鍼治療に活かします。

  • インピーダンスオージオメータ

    鼓膜と中耳の検査

    鼓膜の動きと中耳の気圧状態を確認し、検査結果から中耳炎の後遺症や、顔面神経麻痺後遺症の鍼治療に活かします。

  • 体の歪みの検査:モアレトポグラフィ

    体の歪み

    首の側弯は椎骨動脈を圧迫して脳や内耳の血流を悪くするため、モアレトポグラフィで確認し、歪みを治す鍼治療をします。

  • 血流の検査:循環器用エコー

    血流の異常

    自然治癒力の低下は血流の異常で分かるので、循環器用エコーで手足や首の状態を確認し、血流改善の鍼治療をします。

  • ストレスの検査:医療用サーモグラフィ

    ストレス状態

    治りを妨げるストレス状態は体表温度に現れるので、医療用サーモグラフィで確認し、自律神経を整える鍼治療をします。

患者様の声

  • 突発性難聴の鍼治療をされた静岡県S.T.さん

    S.T.さん静岡県

    ストレス性の突発性難聴

    治らない理由が知れた

    左耳が完全に聞えないまま退院し、近所の鍼灸院で治療していましたが、森上さんのホームページを見て治療を決意しました。通っていた鍼灸院には、聴力や全身の状態を測る機械はなかったのですが、森上さんの検査をして、治療方法が明確になって安心しました。

  • 突発性難聴の鍼治療をされた新潟県M.S.さん

    M.S.さん新潟県

    めまいから始まった突発性難聴

    ふらつくことが減りました

    私はストレスが原因で体温がとても低くなって、免疫が落ちてしまったところに突発性難聴を発症したようでした。ふらつきがなかなか治らず、今日を乗り切るだけで精一杯な状態でしたが、おかげさまで耳鳴りが落ち着いて、方向感覚も良くなりました!

  • 突発性難聴の鍼治療をされた長野市S.K.さん

    S.K.さん長野市

    突発性難聴の後遺症

    音の響きが良くなった

    後遺症の音の響きがあってとても苦痛だったのですが、鍼と音楽療法を始めてからは、だんだんと良くなりました。そろそろ大工仕事は引退かと半ばあきらめていたのですが、おかげさまでまだ続けられそうです。放置しないで治療を続けていて良かった。

※「患者様の声」は 個人の感想です。
疾患により治療法や効果の出方が変わります。

不調の根本原因は人によりさまざまなので、当院では全身検査をしたうえで、その患者様に合った治療法をご提案しています。
分からないことやご不安なことは、「今すぐ無料相談する」ボタンからご相談ください。