ステロイドで改善しない難聴
根本原因の解決は「時間」との戦いです

ステロイドで改善しない難聴、根本原因の解決は「時間」との戦いです

薬が効かない突発性難聴の治療

突発性難聴の鍼治療について説明する鍼灸師

●更新 2026.02.24

音声で解説!
薬が効かない突発性難聴は鍼で良くなる?

突発性難聴と診断され、ステロイド治療を受けたものの十分な改善がみられない――そんな不安を感じていませんか。

この音声では、突発性難聴を炎症だけでなく「内耳の血流障害」という視点から捉え直し、なぜ薬が効かないケースがあるのかをわかりやすく解説しています。

標準治療とは異なる考え方を知りたい方に向けた、短時間で理解できる内容です。

※出典1 月刊ENTONI 「突発性難聴 update」
※出典2 森上鍼灸整骨院 「治療に対する考え」

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ステロイドが効かない突発性難聴は治りますか?

薬が効かない突発性難聴はどうすればいいですか?|山梨県 S.O.さん

突発性難聴でステロイドの点滴をしても良くならず、高気圧酸素療法では 耳鳴りが悪化したように感じて不安が大きくなりました。

発症から1ヶ月以上経っていますが、このような状態でも鍼治療で回復する可能性はありますか?

山梨県 S.O.さん

お医者さんの治療(ステロイド点滴・鼓室内注射など)で改善しなかった患者さんのお体を検査すると、耳の血流が低下する 「内耳の血流不全(梗塞体質)」が見つかることが多いです。

この状態が続くと、薬だけでは改善しにくいため、血流を整える鍼治療が効果を発揮しやすくなります。 発症から時間が経っている場合でも、回復が始まるケースは多くあります。

ただし、時間が経つほど良い耳まで負担がかかってしまうため、鍼治療はできるだけ早く始めていただくことをおすすめしています。

柔道整復師・鍼灸師 吉池 加奈

  • 突発性難聴にステロイドが使われる理由

    炎症を止めるために使われます

    ステロイド(プレドニン)は体の中にあるホルモンを精製したお薬で、免疫の働きを一時的に弱めて炎症を強く抑える力があります。そのため、リウマチ・喘息・アレルギーなど幅広い病気で使われています。

    突発性難聴では内耳に急な炎症が起きていると考えられているため、通常よりも多い量のステロイドを短期間に使って炎症を鎮める治療をします。

    ステロイドだけでは治りません!

    患者さんの多くは「ステロイドを飲めば(点滴すれば)聴神経が治る」と誤解されていますが、ステロイドは「神経の炎症(火事)を鎮める薬」であり、「傷ついた神経そのものを修復する薬」ではありません。

    火事が消えても、燃えてしまった家(神経)が勝手に元通りにならないのと同じです。
    そのため、「ステロイドで炎症は治まったが、聴力が戻らない・耳鳴りが残る(=神経のダメージが回復していない)」というケースが非常に多く発生します。

  • ステロイド点滴で効果がない・耳鳴りが悪化する場合

    高気圧酸素療法、鼓室内注射などの治療法があります

    ステロイド点滴の効果が見られなかった場合には、高気圧酸素療法(血液中に取り込む酸素量を増やして血流を改善する治療)が行われることがあります。また、鼓膜に小さな穴を開けて直接ステロイドを投与する「鼓室内注射」という治療もあります。

    ただし、これらの治療にはそれぞれ注意点があります。高気圧酸素療法は体への負担が大きく、治療後に滲出性中耳炎が起こることや、疲労感・耳鳴りが一時的に強くなることがあります。不安を感じる場合は、必ず担当のお医者さんにご相談ください。

    一方で、鼓室内注射は繰り返すと鼓膜の穴が塞がりにくくなり、そこから感染症を起こす可能性もあるため、慎重な判断が必要です。

    高気圧酸素療法、鼓室内ステロイド注射

    プレドニン等のステロイド服用中に「耳鳴りが悪化した」と感じる理由

    「ステロイド薬を飲んでいるのに、逆に耳鳴りが大きくなった気がする…」と不安になる方は少なくありません。これは薬の副作用というよりも、炎症が引いたことで「傷ついた神経の過敏な状態」が浮き彫りになったことや、難聴への強いストレス・不安からくる自律神経の乱れ(血流低下)が原因であることがほとんどです。

    また、高気圧酸素療法を受けた直後も、一時的な圧の変化によって耳鳴りが強く聞こえることがあります。決して「薬や治療で耳が壊れた」わけではないので、まずは処方された期間しっかりと薬を使い切り、炎症を完全に抑え込むことが大切です。

  • ステロイドが効かない原因(血流不全・梗塞体質)

    血栓ができやすい「梗塞体質」の方が多いです

    病院でのステロイド治療(火消し)が終わっても聴力が戻らない場合、次に必要なのは「傷ついた神経にたっぷりと血液(栄養と酸素)を送り届け、修復を促すこと」です。

    しかし、ステロイドが効かない・治りきらない方の多くは、内耳に十分な血流が届きにくい「血流不全(梗塞体質)」の状態になっています。

    当院に来院される患者さんのほとんどは、お医者さんの治療で改善が見られなかった方ですが、中高年で発症したケースでは、血液循環の低下が背景にあることが非常に多いです。

    実際に、突発性難聴の患者さんを40年近く診てきた中で、ステロイドが効きにくい方には共通して、「血流が耳に届きにくい体質(梗塞体質)」が見られることが分かってきました。

    突発性難聴は原因がはっきりしない感音難聴ですが、脳梗塞や心筋梗塞と同じように、耳の血管に小さな血栓ができて発症している可能性を指摘するお医者さんもいます。当院でも長年の検査と臨床経験から、血栓ができやすい梗塞体質がある場合、ステロイドが効きづらい傾向があると考えています。

  • 突発性難聴を治療する鍼灸院

    聴力検査は必須です

    突発性難聴の鍼治療では、発症から1ヵ月経過している場合でも回復が始まるケースは多くあります。しかし時間が経つほど、反対側の良い耳が代わりに働こうとして負担が大きくなり、その結果良い耳の聴力まで低下してしまうリスクが高くなります。そのため、早めに現在の状態を正確に把握することがとても大切です。

    当院では一般的な「音が聴こえるかどうか」の検査だけでなく、音を正しく聴き分ける力(識別能力)を確認する検査を行っています。聞こえるだけでなく“どう聞こえているか”を評価することで、良い耳がどの程度負担を受けているのかを早期に見つけることができ、

    40年以上の臨床経験に基づいた、より正確な治療計画のご提案が可能になります。

    オージオメータ

    オージオメータ

    聴力検査

    聴力検査

    ※当院は鍼灸用の聴力検査で、骨導と気導の検査をしています。
    脳のストレス状態まで加味して、詳しい聴き取りの状態を判断します。

    梗塞体質は循環器用エコー、医療用サーモグラフィでわかります

    聴力の回復には、内耳へ十分な血液が届くことが欠かせません。しかし血栓ができやすい梗塞体質では、耳へ向かう血流が途中で滞ってしまうことが多く、そのままではステロイドが効きにくい状態が続いてしまいます。

    当院では、こうした血流の問題を正確に把握するために、循環器用エコーで内耳へ向かう血管の流れを確認し、血流が弱くなっている部分を特定します。

    また梗塞体質の方は、ふくらはぎの温度が低く、血液を押し戻すポンプ機能が低下していることが多いため、医療用サーモグラフィで全身の体温分布を調べ、どこで血流が停滞しているかを可視化します。これによって効果的な鍼治療にかかせないツボの選定が可能になります。

    これらの検査結果を組み合わせることで、鍼治療の精度が大きく向上します。

    循環器用エコー

    循環器用エコー

    サーモグラフィ

    医療用サーモグラフィ

    ※循環器用エコーは、寝た姿勢と座った姿勢で検査すると、詳しく血流状態を読み解くことができます。

    当院の鍼治療を受けられた患者さんのオージオグラム

    治療前

    オージオグラム:突発性難聴治療前

    治療後

    オージオグラム:突発性難聴治療後

    ※聴力の回復が始まると、耳鳴り・音の響き・耳詰まりなどが次第に気にならなくなります。

  • ステロイドが効かない突発性難聴にお困りの方へ

    体質改善から始めることで回復が始まるケースがあります

    当院では、突発性難聴は必ずお体のどこかに原因があると考え、ステロイドやお薬で改善が見られなかった場合は、まず全身の状態を丁寧に検査し、血流・自律神経・体質のどこに問題があるかを確認します。

    鍼治療は、自律神経の調整や血行促進に働きかけるため、ステロイドが効きにくい慢性期の突発性難聴とも相性が良い治療法です。検査で原因が分かることで、回復に向けて最も効果的な治療をご提案できます。

    「もう回復しないのでは…」「今からでも遅いのでは…」と不安なお気持ちの方も、一度ご相談ください。今のお体の状態を知ることが、改善への第一歩になります。

    患者さんの声

    • 薬が効かない突発性難聴の鍼治療をされた長野市S.K.さん

      S.K.さん長野市

      突発性難聴の後遺症

      音の響きが良くなった

      後遺症で音が響いてしまい、とてもつらい毎日でした。仕事が大工のため、釘を打つ音に耐えられそうになく、このまま引退するしかないのかと半ばあきらめていました。ですが、鍼と音楽療法を始めてから少しずつ響きが改善し、おかげさまで仕事も続けられそうです。

    • 薬が効かない突発性難聴の鍼治療をされた神奈川県H.A.さん

      H.A.さん神奈川県

      ステロイドが効かない突発性難聴

      耳鳴りが改善!

      糖尿病があるため血糖値に気をつけながらステロイドの点滴を受けていましたが、症状は良くならず、将来を考えると不安でいっぱいでした。しかし、森上さんで鍼治療を始めてから1週間ほどで耳鳴りがだいぶ改善し、思いがけず効果を実感できました。本当に感謝しています。

    • 薬が効かない突発性難聴の鍼治療をされた新潟県M.S.さん

      M.S.さん新潟県

      めまいから始まった突発性難聴

      職場に復帰できた

      入院して点滴をしても治らず、何度か鼓膜の奥にステロイドを打ってもらいましたが、強い耳鳴りと音の響きで精神的にとてもつらい状況でした。時間はかかりましたが、森上さんの治療のおかげで症状も落ち着き、無事に職場へ復帰することができました。

    ※「患者さんの声」は 個人の感想です。
    疾患により治療法や効果の出方が変わります。

    不調の根本原因は人によりさまざまなので、当院では全身検査をしたうえで、その患者さんに合った治療法をご提案しています。
    分からないことやご不安なことは、「今すぐ無料相談する」ボタンからご相談ください。

  • 著者情報

    柔道整復師・鍼灸師 吉池 加奈

    私が書きました

    柔道整復師・鍼灸師 吉池 加奈

    各国の民間医療を学び、帰国後は顔と耳の解剖学を極める。聴力検査を得意とし、専門は突発性難聴と膝の鍼治療。周囲をぱっと明るくする陽気さで、患者さんからの人望が厚い。悩みは、外国人には気にされない活舌の悪さ。

当院について

長野県須坂市にある突発性難聴専門の鍼灸院です。

聴力検査、医療用サーモグラフィ、循環器エコー、モアレトポグラフィで全身検査をおこない、突発性難聴を根本原因から解決する鍼治療に取り組んでいます。

原因を素早く見つける

耳鼻科専門の鍼灸院6つの検査

  • オージオグラム

    聴力検査

    骨導と気導の状態は、幅広い音域を使って「音を聴き分けられるか」を確認し、鍼の効果を最大限に引き出すツボを選定します。

  • 耳管機能検査装置

    耳管機能の検査

    日本で流通している唯一の検査機器で、耳管機能不全の有無を確認し、聴こえを良くするための鍼治療に活かします。

  • インピーダンスオージオメータ

    鼓膜と中耳の検査

    鼓膜の動きと中耳の気圧状態を確認し、検査結果から中耳炎の後遺症や、顔面神経麻痺後遺症の鍼治療に活かします。

  • 体の歪みの検査:モアレトポグラフィ

    体の歪み

    首の側弯は椎骨動脈を圧迫して脳や内耳の血流を悪くするため、モアレトポグラフィで確認し、歪みを治す鍼治療をします。

  • 血流の検査:循環器用エコー

    血流の異常

    自然治癒力の低下は血流の異常で分かるので、循環器用エコーで手足や首の状態を確認し、血流改善の鍼治療をします。

  • ストレスの検査:医療用サーモグラフィ

    ストレス状態

    治りを妨げるストレス状態は体表温度に現れるので、医療用サーモグラフィで確認し、自律神経を整える鍼治療をします。